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ブラジル音楽の美点溢れる [ブラジル]

Eu Sou Assim.jpg

ブラジル音楽の美点というのは優雅さだと思うんですよね。
ハーモニーもリズムもすごく複雑なんだけど、なんかアーティスティックな気取りや高尚なところが感じられない気安さが漂っているところが。

そんな事をひしひしと感じさせてくれるのが、このウィルソン・バチスタの「EU SOU ASSIM」。
直訳すると「それが私」。ここに収められた曲が私ですよってことなのかな。

この人のことは全く知らず、いやどこかで名前を聞いたことあったかなくらいで、最初サブスクで聴いた時は、たぶん昔の人なんだろうけど、これは本人が歌ってるのかな?どういうことなのかよくわからなかったんですが、本人の過去の歌声にバックの演奏を新しい演奏に差し替えたものでした。それと最近の歌手が彼の代表曲を歌った、トリビュート作ですね。

どの曲も洒落たアレンジがなされていて、うっとりしてしまう。
音楽が流れている時間が、なんともふくよかで贅沢な彩られていくようです。
曲は優雅でお洒落なのに、ウィルソン・バチスタの歌声は素朴な素人っぽさが漂ってるところもまた良し。他の歌手はそんなことないですが、どれも楽曲を慈しんでるようでほんと贅沢な時間なんですよ。

本作の装丁はブック形式でしっかりとデザインされていて、表裏表紙の裏にCDを収納し、ライナーノートと全曲の歌詞と演奏者名、それぞれの曲の詳細な解説も完備していて、トリビュート作の鑑。もちろんポルトガル語なので、解説は読めないですが、2曲目などシロ・モンテイロの名前があるので彼が56年にヒットさせた曲なんだなと分かります。
CDで持ってると嬉しくなるアルバムですね。
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