SSブログ

バンドの充実がソロへ [R&B/JAZZ/etc]

TouchMySoul.jpg

楽しみにしていたアイヴァン・ネヴィルの20年ぶりだかのソロ作「Touch My Soul」。
アイヴァンって80年代後半、アーロンの息子で、ロックの大物とも共演歴もあるということでそこそこ注目されたけど、ソロ作はいまひとつでパッとしなかった。
90年代はキース・リチャーズのソロ活動に付き合ったり、バイプレイヤーとして良い味を出すミュージシャンって感じでしたよね。

ネヴィル・ブラザーズの2004年作「Walkin' In The Shadow Of Life」に全面的に参加し、ニューオリンズ・ファンクを見事にアップデートしていいて、イアン・ネヴィルも参加してたから、これからは親父世代から息子世代でネヴィルズってやっていくのかなと思ってたんだけど。その後の来日ライブには参加してなくてがっかりしたのを覚えてる。でももうその頃にはダンプスタファンクをやってたのかな。

それでこのひさしぶりのソロ作。
ダンプスタみたいなゴリゴリのファンクを期待してたら、そうでもなくて最初聴いた時はちょっと肩透かし。でも不思議と何度も聴きたくなるスルメ盤でした。

ダンプスタファンクのメンバーをはじめ長年の気の合う仲間が参加。
ちょっとニュー・ソウルな雰囲気の「Hey All Together」で始まり(無駄にコーラス陣が豪華)、正調NOLAファンクの「Greatest Place on Earth」、プログラミングも交えたポップ・ソウル「Might Last a Lifetime」などヴァラエティに富んでるし、曲が地味ながら滋味が感じられるのが何回も聴きたくなる理由かな。

とはいえ基本のファンク魂は隠しようもなく、Pファンクな「Dance Music Love」やグラハム・セントラル・ステーション?な「Stand for Something」もあるし、タイトル曲や「Blessed」のような曲にはゴスペル・ルーツも脈打っている。ちょっと意外なトーキング・ヘッズの「This Must Be the Place」のカバーもポップな良いアクセント。最後はピアノ・ソロが美しい「Beautiful Tears」。

ダンプスタファンクの活動での充実がそのままソロ作へも引き継がれた秀作です。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。