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ラグジュアリーなキゾンバを越えて [アフリカ]

Pérola Sincera.jpg

アンゴラの歌手ペロラの新作「Sincera」。
前作を聴いたのが昨年なので間が空いた感じがしませんけど、実際は前作は2015年作なので、7年ぶりの新作ということになります。

前作とは違うソングライターとプロデューサーによる制作ですが、その洗練度はもう極致といって良いくらいです。7年かけて制作したってこともないでしょうけど、良い曲が揃っていますね。打ち込みだけでなく生楽器も混ぜて、丁寧に作られているのがよく分かります。

基本R&B仕様のキゾンバですが、「Garante-me」はホーン・セクションとアコーディオンを配した王道のセンバだし、アクースティック・ギターで始まる「Fumo」は子守歌のような童謡のような曲で、途中パーカッションだけになるあたり、アンゴラの土着的な音楽性に関係してるのかな。センバがサンバの語源になったなんてことも思い起こさせる曲です。
シンガーソングライター、トトー・ST の「Você」もキゾンバを外れた普通のポップスで、それがかえってアルバムをスケール大きくするのに一役買っていますね。

ラグジュアリーなキゾンバを越えて音楽性の幅を広げたスケールの大きな傑作です。
ワールド・ミュージック華やかなりし頃のズークのように、日本のラジオでもでこういうのがガンガン流れるといいのになぁ。

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