肉感的になったムーンチャイルド [R&B/JAZZ/etc]
先行曲を聴いて、あれぇ?ムーンチャイルドってこんな感じだったっけ?と思いつつ、心惹かれて新作「Starfruit」も購入。ふわふわとした夢幻的なサウンドにウィスパー・ヴォイスというこれまでの作品は僕の好みじゃなかったので、新作もまったくの興味の範囲外だったんですけど、この新作にはハマりました。
前作、前々作も一応チラッと改めてチェックしたんですけど、やっぱり本作はこれまでとは音像がちょっと違いますね。すっごく肉感的だもん。
でも一般的にはこれまでの延長線上ということみたいなんですけど、改めて人によって感想は様々なんだなぁ。僕にはすごく大きな変化に感じられました。
簡単に言えばR&B~ヒップホップにこれまで以上に振れた作品で、ゲストも多数参加してます。
歌もアンバー・ナヴランだけだと辛いかもしれないけど、レイラ・ハサウェイやラプソディーなどゲストのシンガーやラッパーの声がちょくちょく聴こえてきて味変され、適度な刺激と共に最後まで心地よいグルーヴに身を任せられます。気持ちいいだけじゃなくってゴツゴツッとしたところが好みです。
それとメンバー3人がマルチ・プレイヤーってことで、ホーンなんかも本職じゃないから上手くはないけど、その手作り感がすごく良いんですよ。何度も聴けばこのグループの強みである音の足し引きの上手さに唸らされることしきり。一曲目のウクレレとか上手いよね。ものすごく高品質というより、温もりある手作り感が売りの工房の家具って感じ。仲良しが集まってああしようこうしようと楽しんで作ってるのが伝わってくる。
遅ればせながらムーンチャイルドの魅力に目を見開かされた意欲作です。
2022-04-21 20:03
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