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それでも日々は続く [R&B/JAZZ/etc]

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ようやくHMVでまとめ買いしたCDが届きましたよ。
何から聴こうかなと思い、まずはiriの2年ぶりの4thアルバム「NEON」から。
ちょうど一年前のEP「はじまりの日」からも2曲を収録してますね。

コロナ禍が反映されるように、茫漠とした世界の中でどこかに辿りついた「はずでした」。リアルな感触が希薄になる日常の「渦」の中で、「泡」と消えるような代わり映えのない日々。安穏でもあり、退屈でもある日常。

心なしこれまでよりエコー成分の少ないミックスのせいか歌声が生々しい。
喜びや不安、憂いや幸福も、答えのない問いも、理由のない焦燥も、穏やかな歌声の中に忍ばせ、グルーヴの中で揺れている。それでも日々は続くというように。

音楽的にはこれまでと大きな変化はなく、Yaffleをはじめとする気ごころ知れたメンツとより密になったコラボレーションにより、楽曲がこれまで以上に歌声にフィットしている。
よれたリズム・トラックの「目覚め」はこの時代の定番感を醸し、プログラミングと生演奏が絶妙に組み合わされた「Waver」は2020年代のシティ・ポップか。2年前の「はじまりの日」も同じくコロナ禍だったせいか、アルバムの中で無理なく収まっている。
徒労感を引き受けながら希望を求める「baton」、最後はラフなヒップホップ・ビートとシンセ・ポップを組み合わせたような「The Game」。

大きな変化はなくとも、着実に表現を深化させていることを感じさせる、いつも通りこれまでの最高傑作になりました。
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