歌の強度 [ポップ/ロック]
スポティファイのプレミアムを解約して、CMが入るようになったので、最近は手持ちのCDを聴くことが多いのだけど、先日、図書館で吉田美奈子の96年作「KEY」を借りてきた。
前にも借りてきたんだけど、図書館のCDってレーベル面の真ん中に盗難防止用のシールみたいなのが張って合って、それが引っかかってでPCに取り込めなかったんですよね。
ひさしぶりに聴いてみて改めて良いアルバムです。
この後の「SPELL」を買ったのはもう7-8年前だったか。
吉田美奈子ってちょっと苦手だったんですよね。ヴォーカルが強すぎるというか。
でも最近の日本の歌手に限らずR&Bでもソフトに歌う人ばっかり聴いてきたせいか、そういうのが物足りなくなってしまったんですよね。それにアレサの80年代の作品とか聴いて、強い声を持ってる人に耳が慣れてきたのか。
先日記事にしたMALIYAの歌に物足りなさを感じたのはここ一週間ほどこの「KEY」と「SPELL」を頻繁に聴いていたからなんです。改めて歌の強度というのを考えていたんですね。
それと歌詞も。彼女の歌詞は手軽に英語とか使わないし、ブックレットに記された歌詞と歌われる言葉の違いや響きなど含めて、面白いんですよ。
本作でも「Heart To Heart」とかの言葉遣いとか遊び心があって楽しい。
彼女のアルバムはベースの岡沢章やキーボードの難波弘之など、いつもスタッフがだいたい同じみたいですけど、このころはドラムだけプログラミングなんですよね。別に不満ってわけじゃないんですけど、なんでなのかな。
ゴルペル的な厚みのあるコーラスやどっしとした重量級ファンクなど記名性のある音だけで納得させる円熟作です。ストリーミングでは聴けない90年代以降の作品の方に興味が出てきたところです。
2021-11-03 18:07
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