ナタリーについて

12月31日にナタリー・コールが亡くなった。
僕は彼女については長いことナット・キング・コールの娘というくらいの認識しかなかった。
60-70年代の彼女を全く認識していなかったこともあり、父ナット・キング・コールのカバー集「アンフォゲッタブル」がヒットして、父とのデュエット曲なんてそりゃヒットするよな。いい親の七光り商売だななんて思ってたくらい。ナット・キング・コール自体をまったく気にも止めてなかったから。



ここ数年、黒さを売りにしないポピュラー・シンガー的黒人歌手に対しても、それはそれでひとつの道だなとようやく理解して楽しめるようになった。2013年のナタリー・コールのスペイン語曲を歌ったアルバムもちょうど父ナットの音楽を聴いてた頃だったから興味は惹かれていたんだけど、そのままになってしまっていた。

アップル・ミュージックで聴いたらなかなか素敵なアルバムです。父のスペイン語アルバムの選曲に習い父とのデュエットもある。フィーリンですよ。


もっと若いかと思ってたら65歳でしたか。不遇の時代を過ごしドラッグ中毒になったり、時に親の七光りと揶揄されたり、色々傍から見るより大変な人生だったようだ。

個人的には昨年のヴァンとのデュエットが何より忘れがたい。
彼女の個性が活きた素敵なデュエットだった。
Natalie Cole, 1950-2015. R.I.P.