日々のリアリティを孕んだグルーヴ [R&B/JAZZ/etc]
こういうのあるなら誰かもっと早く教えてくれよ!って言いそうになった。
だってこれって俺のストライクゾーンど真ん中じゃん!(知らねーよっ!)
何がってプラチナム・パイド・パイパーズの「Triple P」のことですがな。
MASHASHEさんの記事見るまでまーったく知りませんでした。
2005年リリースだから、ちょうどジャズばっかり聴いてるころかなぁ・・・。
これはジャンル的には何?ヒップホップにはいるのかな。歌もあるけど。
もうこのルーズなリズムは思わずディアンジェロの「VooDoo」を思い出してしまう。
ディアンジェロのことがでたからついでに言っておくと、個人的にはもう彼にはまったく期待してません。昨年末にタワレコにいったら怪しい最近のライブ盤が置いてあった。ライブ活動はやってるのは知ってた。Youtubeでも結構いっぱい上がってるし、でもそれを聴いてみると容姿同様なんとももっさりとちょい古いブラック・ロック・ファンクな音とグルーヴ。それは「VooDoo」リリース直後の演奏がルーズなのに鋭いグルーヴを妖しくまき散らしていたのとは対照的。
フェラ・クティのトリビュートに参加した頃は、このままいけば次作はアフロビート×ヒップホップ×R&B×・・・・なスゴイものができるぞとワクワクしてたもんだけど。これだけインターバールが開いてしまった今となってはそれもかなわぬ夢か幻か。
ディアンジェロの復活を願う声はどうも80年代以降のスライ・ストーンの復活を願う声とシンクロして聴こえる。スライがどうだったかはご承知の通り。ディアンジェロはまぁドラッグでボロボロってわけじゃないけど、いずれリリースされる新作、過剰な期待は禁物だな。もちろん全て杞憂に終わり劇的な復活作が届いてくれれば・・・と願う気持ちだってほんのすこーしはあるけどさ。
えっと何の話だっけ。PPPだった。
デトロイト出身だけあって、テクノ的にスペイシーな空間感覚が新鮮。
本人達が歌うわけでもないのに無難なコンピレーションみたいにならないのは、一本芯の通った美意識に貫かれているから。それにストリート感覚というか生活感が音の端々にリアリティをもたらしているから。アフリカン・アメリカンでもなくデトロイトに住んだこともないのに何がリアリティだよ!って自分で突っ込んでしまいそうになる気持ちもあるんだけど、日々のリアリティを孕んだグルーヴがここには感じられるんだよ!うまく説明できないけど。音楽を聴くうえでそのリアリティが僕にとってはものすごく大事なわけで。
例えばジャスティン・ティンバーレイクの音楽はセレブのリアリティ。泊まったこともないホテルのスウィートの居心地良さを味わわせてくれる。一時のセレブ気分。(ほんとはそれだけじゃないけどね)
PPPのこのアルバムはデトロイトの朽ちたビルや真夜中のコンクリートのきしむ音を感じさせてくれる。そこで生きる人たちの息遣いを。あーまだ全然言い足りない。けどうまく言葉にならない。
ちなみにこれ、アマゾンで中古を購入したんだけど、米盤かと思ったら二枚組の邦盤だった。アルバム未収録のシングルとかはいったボーナスディスクもいいんだな。得した気分。
隠れた?名盤に異論なし。
ビル街を吹き抜ける身を切るような凍てついた風を感じませんか?
2014-01-09 23:23
nice!(0)
コメント(2)
遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。PPPを棚から引っ張り出したとき、これって絶対にAstralさんやquestaoさんのツボだよなぁとか思いながら聞いてました。ですのでAstralさんの反応、狙い通りです(笑)。いやぁ、本当に素晴らしいアルバムですよね。僕も大好きです。あとアロエ・ブラックの1st(近年の作品はイマイチですが…)も本作に匹敵する傑作ですよ。ちなみに僕はDumpstaphunkにすっかりヤラれています。こういう意義のある交流って良いですねw
by MASHASHE (2014-01-09 23:48)
MASHASHE さん
あけましておめでとうございます。
まさにこれはツボです。お見通しでしたか。
アロエ・ブラックも初耳です。チェックします。
Dumpstaphunkは鉄板ですからね。
お互いを補完し合えるこんな交流を今年もよろしくどうぞ。
by Astral (2014-01-10 21:02)