わたしを離さないで

外界と完全に隔絶した謎めいた寄宿舎で、キャシー、トミー、ルースはいつも一緒に過ごしてきたが・・・。痛切な運命を背負いながらも懸命に生きる彼らの絆を繋ぐ＜秘密＞の真実とは？ブッカー賞作家カズオ・イシグロの傑作小説を、詩情豊かに描く。あまりにも儚い青春の美しさを湛えた珠玉の一作。

マーク・ロマネク監督「わたしを離さないで」。
原作は評価が高かったので読んでみたが、まったく話に引き込まれず、思いっきり飛ばし読み。徐々に明らかになる設定も自分的にはほとんどSF的に突飛でリアリティーが感じられず、高尚なふりした薄っぺらい作品という評価に。映画としてはどうか。

主人公３人の微妙な人間関係が１時間45分という時間ではうまく描けなかった印象。
原作を好きな人も物足りなかったのでは？
個人的には作品の肝がそこにあるわけではないとはいえ、やはりこの設定には「こんなことありえないだろー」という感想を拭えず。

主人公を演じた３人のセンシティブな演技はとてもよかった。
キーラ・ナイトレイはお子様向け海賊映画をさっさと降りて演技派への道を着実に歩んでますね。