奇跡 [映画]
小学生の兄弟、航一と龍之介は、両親の離婚で、鹿児島と福岡で暮していた。新しい環境にすぐに溶け込んだ弟・龍之介と違い、鹿児島に移り住んだ兄・航一は、現実を受け入れられず、憤る気持ちを持て余していた。ある日、航一は、新しく開通する九州新幹線、「つばめ」と「さくら」の一番列車がすれ違う瞬間を見ると奇跡が起こるという噂を聞く。もう一度、家族で暮したい航一は、弟と友達を誘い“奇跡”を起こす計画を立てる。
是枝裕和監督「奇跡」。
現在最も信頼するに足る映画監督だけに期待度120%で見に行きました。
その期待に十分こたえる作品です。
是枝監督の映画は「誰も知らない」にしろ、「歩いても歩いても」にしろ何も起こらない。
本作もしかり。思わせぶりな感動も、安っぽい希望も示されない。
でも見終わった後のこの胸に広がる充足感はなんだろう。
この映画の英語タイトルは「Miracle」ではなく「I Wish」。
「願うこと」それがもしかしたら「奇跡」に繋がるのかもしれない。
「願うこと」それ自体が奇跡なのかもしれない。
芸達者などとは感じさせない主演のまえだまえだの二人を始め子供たちが素晴らしく、豪華な脇役陣も適材適所。先生役の阿部寛と長澤まさみもよかったけど、子供達を一晩家に泊める主婦役のりりぃがよかった。
今年一番のおすすめ映画です。
2011-06-19 21:22
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