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ささやかな安らぎの源 [ポップ/ロック]

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とりあえず生きてます。無事です。

ビルの4階で仕事していたら、3時になる少し前それはやってきた。
日本人なら地震なんて特別珍しくもない。
「あ、地震だ。そろそろやむか」と思ったらいっそう激しくなりあちこち物が落ち、
今まで経験したことのないその激しい揺れには正直泡食った。

昨日は首都圏の電車は全面ストップだったので、帰るのは早々にあきらめ仕事場で一晩過ごし、今朝8時半頃ようやく帰宅。いろんなものが散乱してはいたけど、PCも無事でこうしてBlogの更新などしてる次第。

帰宅途中の電車の中で聴いていたのは数日前に届いたブルース・コバーンの新作「Small Source of Comfort 」。
こんなときだからかピンと張り詰めたアコースティック・サウンドが耳になじむ。単に春の訪れを感じるには寒すぎる今の季節に似合っているからかもしれないけど。

コリン・リンデンのプロデュースに、お馴染みのゲイリー・クレイグのドラムとジョン・ディモンドのベースに、本作にはジャズ系のヴァイオリニスト・ジェニー・シェインマンが加わる。コバーンは全編アコースティック・ギターを弾き14曲中5曲がインストなのでギタリストとしてのコバーンも十分堪能できる。
昨年のリチャード・トンプソンの作品と印象がだぶる充実作。歌詞の内容はまだよく分からないけど、「The Iris Of The World」「Bohemian 3-Step」「Comets Of Kandahar」など、タイトルだけでもとてもイマジネイティヴ。

今回の地震でごく普通に毎日が送れることがどれだけ幸せかと改めて思う。阪神大震災だって結局は他人事だった。わが身に起こると思ってもみなかったことが起こって初めていろいろなことに感謝する。

現在も余震が続いている。明るすぎたり洒落の効いた音楽は今は聴く気になれない。本作のタイトルは「ささやかな安らぎの源」。もしかしたらこの作品は僕の中で今回の地震と分かちがたく結びついてしまったのかもしれない。
良くも悪くも。

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