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火の魚 [雑記]

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文化庁芸術祭大賞受賞作品。島で暮らす頑固な老作家のもとに、東京から若い女性編集者が通ってくる。ある時、小説の装丁を燃えるような金魚の「魚拓」にしたいと思いついた小説家は、彼女に魚拓を作ることを命じる。魚拓をとるには、金魚を殺さなければならない。やがて老作家は女性の“秘密”を知ることになる。瀬戸内海の大崎下島を舞台に、世間から取り残された老人と、時間を慈しむように生きる女性が紡ぐ“いのち”の物語。

ひさしぶりにテレビドラマを見た。
NHK 広島発ドラマ「火の魚」。
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/program/etc2009/drama09/index.html

何気なく見たのだけど、自然と引き込まれた。
老作家を原田芳雄、女性編集者を尾野真千子が演じ、ほとんど二人だけの物語。
尾野真千子さんはテレビであまり見たことがありませんけど、とてもいい役者さんですね。

お互いの心情の半分も言葉にしないところがよかった。
テレビドラマだけでなく最近の日本映画でも、何もかも説明的にセリフで語られると、なんだかなぁという気分になることが多かったので、このドラマにはあらためて感じ入りました。

最後のクレジットロールで、脚本が「渡辺あや」と出たのを見て膝を打ちました。
映画「天然コケッコー」などでも脚本を担当していましたね。

脚本だけでなく、ストイックな演出も素晴らしく、瀬戸内の美しい風景をきりとった映像もよかった。1回きりのテレビドラマだというのが惜しくなる上質な作品でした。

あんまりよかったので初めて1日2度の更新です。
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