夢の屋根裏から紡がれた音楽

えー多くの人同様、９月になったのにまったく涼しくならないのでめげてるわけで、それを理由にブログの更新も滞ってしまってるわけで、定期的に訪れている方々には申し訳ありません。



リチャード・トンプソン新作「Dream Attic」。
この人のCDも買ったのずいぶんひさしぶりだ。
発売前にHPで一曲聴いたらとてもよかったので、購入決定。

新作だけれど、この作品、全部ライヴレコーディングのようだ。拍手や歓声もはいってる。

以前インタビューで
「自分は基本的にパフォーマーだからレコーディングは10分で終わってしまうことも多い」といっていたのを覚えてる。
「色々な音楽に興味があるけれども、いまだに英国のトラディショナル・ミュージックに魅せられている」というようなことも言ってたな。

ブリティッシュ・トラッドというのはアメリカン・フォークやアイリッシュ・トラッドに較べると泣きの要素が少ないので、ちょっととっつきにくい印象がある。
素晴らしいソングライターであり、ギタリストであるのにそれで、損しているんじゃないだろうか。

それはともかく、この作品、すばらしいです。
現在のレギュラー・バンドとのコンビネーションも抜群。
ドラムの人は黒人で、そのせいかどこか黒っぽいグルーヴが感じられる。
ヴァイオリンとサックスが演奏に渋い彩を添えている。

長い付き合いのピート・ゾーンのサックスはジャズやR&B的なものにジプシー・ミュージックや英国のキャバレー・ミュージックのような要素も感じられとても魅力的。

49年生まれだから、今年で61歳。見た目は年相応だけれど、音楽はとても若々しくみずみずしい。
全て聴いているわけではないけど、常にクォリティが高い作品を残してきた人。もっと多くの人に聴かれるべき人だと思う。

人生や社会に対する深い洞察にみちた歌詞の世界も魅力の人だけど、そこらへんはまだよくわかりません。おいおい聴き込んでいこう。

あと、もちろんギターのほうも唯一無二って感じですごいです。
http://www.youtube.com/watch?v=DnpLMU9i33I

これも今年のベスト10入りは有力。