十字路に立つアコーディオン弾き [R&B/JAZZ/etc]
ニューオーリンズのアコーディオン奏者アミディ・アルドワン(1898 – 1941)の「I'm Never Comin' Back」。1930~34の録音。ニューオーリンズのフランス系白人が演奏するのがケイジャン、クレオール系黒人が演奏するのがザディコと理解しているけど、それでいいのかな。
ジャケットの左下にはThe Roots of Zydecoとあるが、ここで演奏されるのは形式としてはザディコというより、まだケイジャンと呼んだ方がいいもののようだ。楽器はアコーディオンとフィドルだけ。
アミディの甲高い声は初めて聴いたとき、ロバート・ジョンソンを思い出した。
どこか狂気を孕んだ、ジョンソン同様十字路で悪魔と取引したというような伝説が似合いそうなルイジアナ・フレンチ・ブルース。ビートを刻むのはアコーディオンだけなのに、すごいグルーヴだ。
彼が残した録音は34曲で、このCDでは26曲が聴ける。ロバート・ジョンソンと並べて語るべき人だと僕は思うんだけど。
アミディは人種差別によるリンチがもとで発狂し、療養施設で亡くなったという。
2010-06-30 22:26
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