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ひさしぶりに味わうやさぐれた歌声 [ポップ/ロック]

Fool's Parade.jpg

ピーター・ウルフの99年作「Fool's Parade」を初めて聴いたのは、どこかのライブ会場だった。
これ誰だろう?良いなぁって。それがピーター・ウルフだってどうやって突き止めたのかよく覚えてないけど。
それまで全然興味なかった人。Jガイルズ・バンドもストーンズのアメリカ版みたいなイメージで。実際そんな感じですよね。

それはそうと、このアルバム良いんですよ。
でもいつの間にか棚に見当たらなくなってしまって。
おっかしいなぁ。?売っちゃったかな?いやこれは気に入ってたし、売るはずないんだけどなぁ?
売ってないとすると、誰かに貸したのかな?
人に貸して返ってこないCDってたぶん10-20枚じゃ聴かないんじゃないかな。

そんなわけで、時々すごく聴きたくなるんだけど、こういうのに限ってサブスクにないんですよ。CDの方も廃盤らしく、中古もプレ値が付いちゃってて。Youtubeにも1曲しか見当たらない。
ここしばらく、ロック系をあれこれ聴きなおしてたのもあって、聴きたい気分が一層高まってたんですが、ちょこちょことアマゾンやヤフオクをチェックしてたら、ようやく普通の中古価格で、見つけてソッコーでゲットしました。

ひさしぶりに聴いたけど、やっぱこのアルバム良いなぁ。これ以降のアルバムになると渋くなりすぎちゃうんですけど、ちょうどいい塩梅の良い曲が揃ってるんです。これ以前のアルバムはコンテンポラリーなロックって感じなんですけど、このアルバムは僕好みのルーツ・ロック&ロッキン・ソウル路線で、ちょっとディラン風でもあるやさぐれたソウルフルな歌声も味です。

エレピが良い感じの一曲目「Long Way Back Again」はメロウなカントリー・ソウル風のミディアム・チューン。続く「Turnin' Pages」はアメリカンな豪快さとレゲエ・リズムが得もいわれぬグルーヴを醸してカッコいい。気分が上がります。

「The Cold Heart Of The Stone」「Roomful Of Angels」のようなロック・ナンバーはお手の物だし、「Anything At All」「All Torn Up」のようなサザン・ソウル風のバラードも旨い。「Pleasing To Me」はハイ・サウンドっぽいなと思ったら、アルバム後半にはO.V ライトの「I'd Rather Be (Blind,Crippled, And Crazy)」をいなたくキメてくれる。
ギターにコーネル・デュプリーを配したり、アップ・タウン・ホーンズを従えたり、適材適所、丁寧に制作された傑作です。隠れた名盤と呼びたい。
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