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ジェフリーズのライブとミュージック・マガジン [ポップ/ロック]

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「ゴースト・ライター」はガーランド・ジェフリーズの代表作であるのは確かで、その後の、「片目のジャック」、「アメリカン・ボーイ&ガール」「エスケイプ・アーティスト」も良い作品でした。
でもこの人は真の意味でのスタジオ作の傑作・名盤を残してないと思うんですよね。「ゴースト・ライター」にしても、曲は粒ぞろいなんだけど、アルバム全体としての求心力というか推進力というかが足らない。

81年のライブ盤「ロックンロール・アダルト」はそんなガーランド・ジェフリーズの名ライブ盤です。スタジオ作では大人しくまとまってしまっている曲がここでは躍動しています。
ジェフリーズのヴォーカルも沸々と煮えたぎる情念を吐き出す様。冒頭のささやき声から始まる「ワイルド・イン・ザ・ストリート」からしてスタジオ作の何倍も躍動的。「マタドール」での特徴的なビブラートは官能的でさえあります。「R・O・C・K」の高揚感も素晴らしい。
最後の12分を超える「クール・ダウン・ボーイ」の後半、子供の頃の辛い記憶を歌うように物語るレゲエ・パートは鬼気迫る。

バックを務めるのはグレアム・パーカーのバックバンドだったルーモアで、鍛え上げたライブ・バンドらしい硬軟取り混ぜた演奏でジェフリーズを盛り立てます。
たった8曲なので、今後できれば拡大版でのリリースをお願いしたいところです。

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そういえば80年代後半はほとんど活動していなかったのに、突如87年に来日したんですよ。
バブル真っ只中、ウォータフロントとかいって無駄に盛り上げてた、インクスティック芝浦ファクトリーでのライブ。2日やったんですけど両方見に行った。チケットの整理番号が1番と4番で密かな自慢なんですけど。ライブ自体も素晴らしいものでした。
その時の告知チラシは今でも持ってますけど、ほぼ英語だけで今見てもすっごくカッコいいなぁと思います。

そのライブの写真とインタビューが載った1988年1月号のミュージック・マガジンが初めて買ったMMだったんです。それをひとつのきっかけとして真の意味での僕の音楽バカ人生が始まったんですよ。
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