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友達みんなに盛り立てられて [ポップ/ロック]

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今日は昨日の続きで、アンソニー・シスルウェイトの94年の2作目「Cartwheels」を。
このアルバムは大好きだったのでちゃんとレビューしよう。

参加メンバーがなかなかに豪華で。
ヤードバーズのジム・マッカーティやミック・テイラー、キリング・ジョークのユース、ミッションのウェイン・ハッセイ、ホットハウス・フラワーズのリアム・オメンレイ、カースティ・マッコールなどなど。
トラッド方面からはドーナル・ラニーやシャロン・シャノン、フェアポート・コンベンションのデイブ・マタックスにマーティン・アルコック、ラルフ・マクテルといった友人達に盛り立てられて、和気あいあいと録音した様子が伝わってきます。

ホーン・セクションも従えたロッキン・ソウルなタイトル曲、続く「Red Jeans」はドーナル・ラニーを中心に後にクールフィンのメンバーとなるロイ・ドッズらを従えたアイリッシュ・ロック。3曲目「Farming The Right Acres」はユースやミック・テイラーと共にブルーズ・ロックを。
他にもヴァン・モリソン直系のアイリッシュ・ゴスペル「The Tower Of Love」、広々とした風景の中で腕を広げる「Somewhere Across The Water」、最後はアイルランドで得た音楽的成果を改めて確かめるように「Back To The Land」で幕を閉じる。

なかなかに親しみやすい楽曲が揃っていて、主役には抜きんでた才はないかもしれないけど、友達みんなに盛り立てられて名盤ができたって感じでしょうかね。こんなアルバムだーれも知らないと思うけど。Youtubeにも1曲もないなんて、ほんと言葉通りの隠れた名盤です。

90年代には60-70年代のアルバムがいっぱい再発されて、隠れた名盤と言われる作品に出会う機会がいっぱいありました。ちょうどレコードからCDに移り変わった時代というせいもありました。
でもこういう90年代の隠れた秀作というのも、そろそろ改めて再評価されていいと思うけど、ストリーミングの時代になると、昔のようにCD化のタイミングというのもないし、メディアで紹介されるような日の当たる機会が全然ないですよね。
これも前はストリーミングにあった気がするんだけど。なくなっちゃったなぁ。
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