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惹かれてやまない蠱惑的な歌声 [R&B/JAZZ/etc]

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そんなわけで、数日前にリリースを知って以来、まさに指折り数えて待っていたジェネイ・アイコの新作「Chilombo」。アルバム・タイトルは彼女の本名Jhene Aiko Efuru Chilomboに由来するそうです。
そんなに待っていたのに、最初軽く試聴したんですよ。頭から全部がっつり聴かずに、一曲数十秒ずつ。
そしたら、ちょっと危惧してた通り、同じようなミディアム・スローの曲が並んでいて、以前1stと2ndもそんな風に聴いてみたら同じような曲ばっかりで、そのままになってたんですけどね。

でも!でもですね。
頭からじっくり聴いていくとこれが良いんですよ。
1曲目のラウンジーなピアノをバックにしたインタールード曲を幕開けに、昨年リリースのシングル「Triggerd」「None of youe concern」は二曲ともほんとよく似た曲で、昨年さんざん飽きることなく聴いたにもかかわらずやっぱり惹きつけられ、続く「Speak」はテイストは前2曲とは違うも同じようなミディアム・スローの曲なんだけど、やっぱりこれも良い。

そんな風に知らないうちに惹きつけられ、そのスローなグルーヴの中に取り込まれていく。これってなんだろ?と思ったんですが、ここでハタと気づきました。
この同じような曲が続く感じは最近のラップ、トラップとかと同じだなと気が付いた。同じような曲ばっかりなのに、それを楽しめる、微妙な差異を見いだせてる?わからないけど。
ただ音楽的にはトラップってわけじゃないです。もちろんそういう要素はありますけど。

Big Sean、H.E.R.、Future、Miguel、Nas、John Legend、Ty Dolla $ignなど豪華なゲスト陣を従え、もちろん現行R&B~ヒップホップの括りの中にあるんだけど、どこかオーガニックでナチュラルというかロハスというかな空気感が新鮮。彼女の祖母の生誕地ハワイで録音されたことも影響してるんだろうか。
彼女の歌は、古典的なR&Bの観点からすると、とりたててソウルフルってわけじゃないないし、声量も心もとないし、でも時おり胸の奥にするすると入り込んで内側から揺さぶるエモーションが感じられるんですよ。自分でも、彼女の歌をどうとらえていいのかよくわからないでいるのが正直なところ。でも惹かれてやまない蠱惑的な歌声。

おそらく聴く人によっては同じような曲が続いて、それも全部で20曲も入ってるし、途中で飽きちゃうってこともあるかもしれない。所謂ノリノリのダンス・ナンバーなんかないしね。
実際僕もなんとなく退屈してるような気もする。でもその怠惰なグルーヴに魅せられちゃってる?目眩の中でたゆたってる?
でもトラップもそうだけど、こういうミディアム・スローのグルーヴでノリノリで踊っちゃうのが今ではあるんですけど。

うーん。とりあえず今年聴くべきR&Bはジェネイ・アイコ。
と言わせていただきましょうか。
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