Today's choice 2024.04.09 [Today's choice]
This Is Itについて [ひとりごと]
今日はネタがないので、ホットハウス・フラワーズの最高傑作「Songs From The Rain」から、「This Is It」をどうぞ。最近けっこうロックモードなんですよね。このアルバムについてもちゃんと記しておきたいなぁ。
今だに聴く度にポジティブな気分になる。かけがえのないアルバム。かけがえのない曲。
今だに聴く度にポジティブな気分になる。かけがえのないアルバム。かけがえのない曲。
Valley of Tearsについて [ひとりごと]
ヴァン・モリソンの99年作「Back on Top」は僕のフェイバリット作なんですが、後年ボーナストラック入りで出ました。僕は持ってないんですが、追加された曲「Valley of Tears」はサブスクで聴けるので、良い曲だなと思ってたんですよ。
で最近また聴きたくなって、聴いたんですが、この曲がファッツ・ドミノの曲だということに今頃気づきました。それでオリジナルも聴いてみたんですが、これ歌詞が同じってだけで、ほとんど別の曲だな。メロディもコード進行も全然違うし、完全にヴァン・モリソン節になっちゃってるもの。
で最近また聴きたくなって、聴いたんですが、この曲がファッツ・ドミノの曲だということに今頃気づきました。それでオリジナルも聴いてみたんですが、これ歌詞が同じってだけで、ほとんど別の曲だな。メロディもコード進行も全然違うし、完全にヴァン・モリソン節になっちゃってるもの。
クリシェを取り払った佇まい [R&B/JAZZ/etc]
ジュリアン・ラージはサブスクで聴いていつもいいなと思ってたんだけど、なぜかCDでは買い過ごしてきて。それでこの新作「Speak To Me」。先行公開されていた曲を聴いてすぐにオーダーしましたよ。
アメリカ―ナ路線の作品集で、ビル・フリゼールの「Good Dog Happy Man」を愛する僕としては、堪えられない作品だろうと大きく期待を膨らませて待ってたわけです。
もちろんその期待に応える素晴らしい作品とあいなりました。
ジョー・ヘンリーをプロデューサーに迎えているということで、ある程度音の感触みたいなものは想像していましたが、ジョー・ヘンリーをプロデューサーとしてそれほど評価しているわけではないので、若干の不安もあったのだけど、それは杞憂でしたね。
ジュリアン・ラージのパーマネント・トリオであるホルヘ・ローダーとデイヴ・キングに加えジョー・ヘンリー組のパトリック・ウォーレンを加えたカルテットを基本に曲によってピアノのクリス・ディヴィスとサックス/クラリネットのリヴォン・ヘンリーが加わる。
イントロダクションのようなソロ演奏による「HYMNAL」の後、ゴリっとしたギターがリズムを刻むロック・ナンバー「Northern Shuffle」でこのアルバムの個性をくっきり刻む。この曲のクリス・ディヴィスのピアノはザ・バンドでのガース・ハドソンのピアノ演奏を思い出しました。ロックンロール以前・以外の様々なピアノ曲の余韻みたいなものが感じられて。後半「76」のような曲での演奏は特にそう感じます。
カントリー・フォークな「Omission」はアクースティックにエレキも重ねて、「South Mountain」のギターはバンジョーのように聴こえますね。
全曲ラージの自作で、ラストのフォスターなんかを思わせる「Nothing Happens Here」の美しさには作曲家としての才も際立つ。
パトリック・ウォーレンはジャズ・ミュージシャンではないので、ジュリアンらの演奏に適度な色付けをするようで、アナログなストリング・シンセ?やリヴォン・ヘンリーの管がジャズ創世記の風景を呼び込むように聴こえてきます。リヴォンのサックスやクラリネットもガース・ハドソンの演奏を思い出させるんですよね。クリス・ディヴィスのピアノもアメリカ開拓時代の西部のバーの片隅に置いてあるような、そんなイメージ。どの曲もクリシェが取り払われて、別ヴァージョンというか、オルタナ・ヴァージョンというか。そんな佇まい。
所謂ジャズの大枠を取り払って演奏することによって、ジュリアン・ラージの演奏もより自由にジャズを表現しているようにも思えます。ラージの全ての作品を聴いてるわけじゃないけど、アメリカのギター音楽の源流を探っていくような試みをずっと続けてきた音楽家のように思っていたのだけど、ここでその試みがひとつの完成を見たように思う。完成という言葉はちょっと違うか。
ミュージシャンの選定といい自由に演奏させながら、バランスのいい作品集にまとめ上げたジョー・ヘンリーも良い仕事をしたな。
録音として残されていない頃のジャズに思い馳せてしまう、幻聴させてしまう、故きを温ねて新しきを知る、この言葉を地で行く傑作です。
Apple Music Playlist 2024.04.05 [Astral's AM Playlist]
Apple Music Playlist 2024.04.04 [Astral's AM Playlist]
サブスクでクラシックを聴くには [ひとりごと]
先日、ひさしぶりにクルト・ザンデルリンクの引退コンサートのライブを聴いたんですけど、これってサブスクにあるかなぁと探そうと知ったんですけど、クラシックってサブスクだと探しにくいですよね。前から思ってたけど、あらためて思いましたよ。
そもそもクラシック・ファンはどうやってサブスクで聴いてるのかなと。
ポピュラー音楽であれば、歌手や演奏者、作品名で探せばいいですけど、クラシックだとベートーヴェンの第九で探せば、もう膨大な数の録音が出てきちゃう。実際どれだけスクロールしても終わりがないくらいですよね。
CDショップでは作曲家で分かれていて、その中で交響曲、協奏曲、ピアノ曲など演奏形態で分かれています。その中で演奏者、オーケストラで分かれているものを探すわけですが、ショップであれば置かれているものは物理的に限りがあるからいいですけど、サブスクだともう数限りないわけで。ひとつのアルバムの中に複数の作曲家の曲が含まれていたりもするし。
調べてみたら、アップル・ミュージックがクラシックに特化した「Apple Music Classical」というのを始めたようで、「作曲者」「時代」「ジャンル」「指揮者」「オーケストラ」「ソリスト」「アンサンブル」「合唱団」などで検索できるそうです。これは便利ですね。
ただ録音年のデータが欠けているのが難らしく、クラシックって同じ指揮者・演奏者・オーケストラが何度も同じ曲を録音してますから、こういったデータが不可欠なんですよね。
ひさしぶりにアップルミュージック始めてみようかなと思う春の宵。
フォート・アパッチのユナイテッド [ひとりごと]
最近あがったジェリー・ゴンザレス&ざ・フォート・アパッチ・バンドの2010年のライブ。
演奏するのはウェイン。ショーターの「ユナイテッド」。
ドラムがダフニス・プリエト、ピアノがサッカイ・カーティスといつもと違う布陣ですが、カッコいいですねぇ。これなんですよねぇ。僕が魅せられてやまないラテン・ジャズは。これなんですよ。
それぞれのソロもスリリングで、ほんと発掘ライブとか出してくれないかなぁ。
演奏するのはウェイン。ショーターの「ユナイテッド」。
ドラムがダフニス・プリエト、ピアノがサッカイ・カーティスといつもと違う布陣ですが、カッコいいですねぇ。これなんですよねぇ。僕が魅せられてやまないラテン・ジャズは。これなんですよ。
それぞれのソロもスリリングで、ほんと発掘ライブとか出してくれないかなぁ。
Apple Music Playlist 2024.04.01 [Astral's AM Playlist]
Apple Music Playlist 2024.03.31 [Astral's AM Playlist]
Average White Band & Ben E. King:Benny And Us
へ―こんな作品があったのか。77年作。AWBは充実した作品を出してる頃だし、ベン・E・キングはどうだったか知りませんが、とっても良いアルバムです。一曲目がネッド・ドヒニーの「Get It Up For Love」だということもあるかも知れませんけど、ブルー・アイド・ソウル的な味わいですね。「Someday We'll All Be Free」「Imagine」も素晴らしくソウルフルで、ベン・E・キングって良いシンガーなんだなぁ。今更だけど、そもそも「スタンヅ・バイ・ミー」しか聴いたことなかったもんで。隠れた名盤じゃないかな。