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幸福の遺伝子 [本]

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非常事態なので図書館も閉まってしまって困ったなぁ。
本が借りられないので、買ったまま積読状態だった本の中から、リチャード・パワーズ「幸福の遺伝子」を読みました。

現代米文学を代表する作家ながら読むのは初めて。これがなんで積読状態にしてたのか、俺ってバカな面白い作品でしたよ。

幸福の遺伝子を持った女性をテレビのゲノム学者や精神カウンセラーやワイドショーやを巻き込んだ騒動を描いた物語で、現代の遺伝子工学などの知識を交え風刺とも予知的とも言える語り口は、ユーモアに富んでいながら詩的でもあり、最初は難しいと思いつつ、物語が転がしてからは一気に読みました。

最初はなんとなく村上龍っぽい?と思いつつ最後はなんとなく村上春樹っぽい?なんて思ったのは僕の読解力のなさのせいでしょうけど。
昨年の最新刊「オーバーストーリー」はずっと前に図書館で予約してあるので、早く図書館再開しないかなぁ。
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