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モダン・ブギーはシルクの肌触り [R&B/JAZZ/etc]

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先行シングル「Forevermore」を聴いた時から楽しみにしてたユナの新作「Rouge」が本日リリース。でも僕は前作もシングルをラジオで耳にした程度で、特別彼女に注目してきたたわけじゃないんですけどね。
でも静かなソウルを感じる音楽性や容姿も含めて最近のユナは80-90年代にかけてのシャーデーに重なるんですよ。

先行シングルが「Forevermore」だけじゃなく、「Blank Marquee」「Pink Youth」とことごとくミディアムアップな所謂モダン・ブギーだったのである程度予想はしていたけど、アルバムもモダン・ブギーを基調に全編グルーヴィに攻めたてます。昨今のR&Bの流行りはトラップの向こうを張るもう一つの流行がこのモダン・ブギーなわけですけど、彼女の熱くならないシルクの肌触りを持つ歌声がグルーヴィなブギーと得難いコントラストを描いて快感。

一曲目がタイラー・ザ・クリエイターで、その後もGイージーMIYAVI、リトル・シムズと豪華客演陣に彩られながらも主役の歌声はマレーシアという出自などもはや関係なく、米R&Bシーンでも確固とした存在感を放っている。

確か彼女はちょっと前に結婚したそうで、そうしたことも音楽活動に落ち着きをもたらしているのかもしれない。「Foevermore」に続くラスト曲はマレー語で歌われる「Tiada Akhir」。終わりはない。
彼女の決意と静かな情熱が静かに伝わる傑作です。
それにしてもアリアナ同様、ジャケにカタカナ。こういうの外国の方にはやっぱりクールな感じに映るんでしょうかね。
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