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雨上がりの光に跳ねる [ヨーロッパ]

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ひさしぶりにトラッドのCDなんか買ってしまった。
スコットランドの女性4人組FARAの「Times from Times Fall」。
スポティファイで一聴冒頭のメドレーで早ノックアウト。ゴツゴツとリズムを刻むピアノに三本のフィドルの圧倒的なドライブ感に吹き飛ばされてしまいました。

トラッドは寒い冬に似合うので、とりあえず冬の終わらないうちにとオーダーして、ようやく昨日届いた。もうだいぶ暖かくなってしまったけど、買ったばかりなので今朝聴いてみると。

雨上がり、濡れた路面が朝日に光る光景が、一曲目が始まると音の勢いに光がはじけ、まるでこの音楽が春よ来いと寒い冬を吹き飛ばしていくような。そんな胸が押し広げられるような高騰感に襲われました。音楽ってすごいなぁと感じる瞬間ですよ。こういう時って。

フィドル三人にピアノっていう編成のトラッドなんて初めて聴いたな。でもそれは新しいことをしようとしたというより、気の合う仲間で音楽を奏でてみただけなのかも。
全曲オリジナルと言うのも驚くね。伝統を守るんじゃなく、自分たちで作り始めちゃう。
最近イマドキなヒップホップとかR&Bばっかり聴いていたけど、こんなトラッドもビビッドな今の息吹を感じさせてくれることに感動。

トラッド全然聴いてないけど、近年稀にみる傑作だと思います。
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