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ヒップホップ時代の理想的ポップ [ポップ/ロック]

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本日リリースのアリアナ・グランデの新作「thank u, next」。
前作「Sweetner」が昨年8月だったので、新作がリリースされると知ってびっくり。タイトル曲がシングルで破格のヒットになったこともあっての勢いで製作されたかのかな。

僕がアリアナに興味を持ったのは昨年読んだ「文科系のためのヒップホップ入門2」がきっかけ。あの本にも彼女の2nd「My Everything」が載ってたんだけど、それじゃなくて。
ラップを聴くにはチャートの1~20位の曲を聴いて気に入ったところから入っていくといいいと書かれていたので、チャートを見てみたんですよね。スポティファイだと世界中の現在ストリーミングされている曲のチャートが見れるので。
そうしたらアメリカはもちろんのこと、今はどの国でもラップばっかりで、ロックなんて影も形もないことにちょっとビックリ。今更かもしれないけど、ヒット・チャートを気にして音楽を聴いたたことなかったもんで。まぁそういう中、日本だけガラパゴス的にJ-POPが隆盛してるのは面白いと思ったんですが。

でそのラップばっかりのチャートのなかでアリアナの「thank u, next」だけ、どの国でもヒットしてたんですよ。それで興味をもったわけ。聴いてみたらとっても良い曲だったし。
その後ダウンロード購入した「Sweetner」も良かったし、それに続くシングルも良くって、すっかりファンになってしまいました。
実際、「7 Rings」にはほんと感心したんですよ。あのスタンダードをあんな風に現代的にブラッシュアップして聴かせるなんてそうそう出来るもんじゃないもの。

それでこの新作ですよ。ほんとグッドタイミングで興味を持ったなと思う。
だってこの新作はヒップホップ時代の理想的ポップを体現したアルバムになってるから。
音楽の構造自体は完全にヒップホップなんですが、ちゃんとポップスとして成立しているのは今のアリアナのアーティスト・パワーのおかげ。アイドル・ポップでありながら、クリエイティヴィティーも破格。

プロデュース陣はマックス・マーティン、ポップ・ワンゼル、トミー・ブラウンの3人。
前作はファレル・ウィリアムスなんかも参加してたけど、ヒップホップ的な曲と王道のポップ的な曲とをバランスよく配していた印象でした。新しすぎないポっプというか。

今回3人のプロデュースに共通しているのは、バックトラックは完全に現在のラップというかトラップ的な音を基調にしているところ。今の空気を胸いっぱいに吸い込んで吐き出されたポップス。ものすごくビビッドな空気感に満たされているんですよ。聴いてるそばから今聴くべき音楽を聴いてるって感じがします。ほんとこれこそヒップホップ時代の理想的ポップだと思います。尖がっていながらハードエッジというよりもキュートでポップなところが素晴らしいんです。

なんでも昨年からポツポツとシングルをリリースしてたのは、アリアナ自身がラッパーみたいにアルバムとは関係なくシングルをリリースしたかったからだそう。そういうところも現代のポップスを体現してますよね。本作には客演がまったくなくアリアナの声だけが聴こえてくるところも自信の現われに違いない。

いままだ3回目を聴いてるところなので、また気付いたことがあれば後日。リピートが止まりません。
2019年を代表するというより2020年代のポップを予感させる傑作です。

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Today's choice 2019.02.07 [Today's choice]

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ひさしぶりにアルニオ・ロドリゲスでも聴こうとして、そういえばこれはあまり聴いた覚えがないなと、取り出したのが67年作「Viva Arsenio!」。
本作をリリースしたのはバング・レコードなんですね。「ツイスト&シャウト」などの作者としても有名なプロデューサー、バート・バーンズのレーベル。
ヴァン・モリソンのバングからのデビュー・シングル「ブラウン・アイド・ガール」もこの年。そこはかとなくラテン風味の曲でした。それもバーンズのラテン趣味ゆえか。
ヴァンがアルセニオを知ってたわけもないだろうけど。
エレキ・トレスがラテンR&B風味に鳴りまくる本作。改めて聴きこむ必要あり。かな。
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Apple Music Playlist 2019.02.06 [Astral's AM Playlist]

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Dream Ami:God Goodbye
E-girls系シングル第4弾はアミ。相変わらファンシーなJ-POP路線。今までのシングル売れてんだろうか。ほんとどうでもよいJ-POPで何も言うことないな。

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Dream Shizuka:かなしみから始まる物語
最後はシズカ。彼女の声は好きなんですよね。なのにどうしてこれまたどうでもよいようなJ-POPバラード。彼女の声を活かしたメロウな大人のR&Bでもやってくれないかなぁ。もったいない。
それにしても二人とももうこの芸名。頭にドリームとかつけんのやめた方がいい。ダサすぎて恥ずかしい。
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Goes Like Thatについて [ひとりごと]

昨夜ラジオで聴いた「Goes Like That」という曲。
良い曲だ。
マリオというR&Bシンガー。初めて聴きました。
昨年リリースの「Dancing Shadows」は9年ぶりのアルバムだとか。聴いてみよう。

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You Are My Sunshineについて [ひとりごと]

ビル・フリゼールのマイ・フェイバリットは「Good Dog, Happy Man」ですけど、この人は昔から所謂アメリカーナにアプローチしていました。
でもそれってそもそもジャズが持ていた要素のひとつだったんですよね。昔はそんなこと全然わかんなかったけど、戦前のジャズを聴くようになってフォークやカントリー的なものもジャズと近しいところにあったんだなぁとわかってきました。

この演奏も良い。
「You Are My Sunshine」ってそもそも誰の曲だっけ?

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Apple Music Playlist 2019.02.0 [Astral's AM Playlist]

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Big Boi:Doin' It
どういう人か全く知りません。2曲入りシングル。タイトル曲はバブル・ガム・ポップなサビがキャッチーな曲。もう一方はこれはなんだろう。トラップとも違うせわしない変則リズムが面白い。色々聴いてみればラップもいろいろある。
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a lotについて [ひとりごと]

21サヴェイジのアルバムはちょっと前にストリーミングで聴いた時は、ほとんど全部同じに聴こえた。多分今聴いてもそうだと思うけど。
でもアルバムに収められた「a lot」のMVを見て、あのトラップのノリには結構慣れてきたので、少しは違って聴こえるかも?

この曲では70年代の女性3人組The Fuzzの「I Love You for All Seasons」という曲が印象的に使われてます。その分トラップというよりノスタルジックな仕上がり。日本の若手ラッパーの曲に70年代の歌謡曲がサンプリングされると考えれば、なかなかすごいよなぁ。
MVは相変わらずドラマ仕立てです。

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シカゴ出身なれどスタイルはサウス [R&B/JAZZ/etc]

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今年は毎月1枚もしくは1曲ラップを買おうと思っては見たものの、なかなかこれは!っと思うものには巡り合えず、無理することもないので、今月はまぁいいかな、スダンナユズユリーの「Look At Me Now」がまさにトラップでイマドキのラップではあったし。

そんなところに昨夜ようやくこれはというのに出会いましたよ。
つい先日リリースされたばかりの女性ラッパー、ドリージーの「Big Dreez」です。
ジャケをみると二人組かと思っちゃいますが、ひとりです。
シカゴ出身だそうで、同郷のコモンにフックアップされた24歳。3枚目かな。かなり前からミックステープを発表してそれがコモンの耳にとまってのデビューだそう。
女性ラッパーはニッキーミナージュが頭3つも4つも抜けてたところに、昨年はカーディBがでてきましたが、このドリージーはかなりの実力派ですね。ラップ上手いもん。

それにしてもやっぱり女性になっちゃったな。
シカゴ出身といえど、スタイル的にはサウス。トラップですな。
最近こういう音を良く聴いていたせいか、すっかりこれが気持ちよく感じられるように体質改善?変化してしまいましたよ。

でもこのアルバムが気に入ったのは前半ラップ・ナンバーで畳みかけといて、中盤のジェレマイとデュエットするメロウ・ナンバー「Ecstasy」がとっても良かったからなんですね。この人ラップだけでなく歌もいけるんですよ。
その曲に続いてこれまた旬の若手シンガー、ジャクイースが客演する「Love Someone」も良い。この曲ではドリージーはラップだけですけど。

「RIP Aretha」なんて曲もあるけど、追悼って感じの曲じゃないだけど、何をラップしてんだろう。30分強しかない短いアルバムだけど、門外漢にはこれくらいが飽きずに聴けて良し。
ほんとに自分はこれをすきで楽しんでるのかいまだに心もとない感じもあるんだけど、興味深く楽しんでるのはまぁ間違いなので、ひさしぶりによくわかんないとこに踏み込んで、こういう未知との遭遇って嫌いじゃない。
さて2月はどんなのに出会えるかな。

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