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物語の温もりを伝える声@日本橋三井ホール [イベント]

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この週末はライブ三昧。
スキャンダル、タイフェスと続いて今夜は笹川美和のコンサートでした。

ほんと楽しみにしていたライブでした。
見る前から一期一会のコンサートになるだろうと思ってました。というのも今回のツアー。1月リリースの「新しい世界」に伴うツアーなわけですが、ツアーといっても大阪と東京だけなんですけどね。大阪はキーボードとギターだけがバックですが、東京はフル・バンドであるだけでなく、新作に楽曲提供した安藤裕子はじめ5人のゲストが出演するコンサートだったんですよ。

会場は三越前駅の真上、日本橋三井ホール。はじめていく会場でした。
僕が良くライブって大体がノリノリで賑やかなものが多くって、そういう音楽がすきだからなんですが、だから今回のような歌をじっくり聴かせるライブってほんと久しぶりでした。

客電が落ちてバンド・メンバーのあと水色のドレスを着て現れた笹川美和。アルバム同様一曲目は「紫陽花」でした。彼女が歌い始めた瞬間、これは至福の人と気になるだろうと思いました。
座った席が前から五列目中央。5mくらいのところで彼女が前を向いて歌うと、ほとんど自分を見て歌ってると錯覚しちゃうくらいでした。

アルバムからは6曲だったかな。それ以外の曲は全部はじめて聞く曲ばかりだったけど、どの曲も彼女のたおやかな歌声に浸りきってほんと至福のひとときでした。


5-6曲くらい歌った後に最初のゲスト城南海が呼び込まれました。笹川が彼女に楽曲提供した縁とか。2曲ほど。奄美出身らしく三線をひきながら爽やかな歌声を響かせました。
続いて安藤裕子は楽曲提供した「melancholic」を。そして作詞を担当した「琥珀色の涙」は作曲した冨田恵一を迎えて。いやぁほんと一期一会のらいぶでしたね。

二人のゲストと一緒に歌って、改めて笹川美和の歌声の個性もよくわかりました。特に安藤裕子と歌った「melancholic」は安藤の歌が歌の感情を伝えるのに対して、笹川の歌は歌のもつ物語の温もりを伝える歌声と感じられたこと。その歌が悲しいものにしろ、辛いものにしろ、物語というのは触れた人を慰撫する役目を果たす。彼女はそういう歌声を持ってるんですね。

以降も池田綾子、村上ゆきを迎えて新作から「旅人」が披露されたり、ピアノの弾き語りで「家族の風景」などありましたが、バックのバンドの演奏もすばらしく、音も良く、何より彼女の歌声に酔いしれた一夜でした。
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