オルガン・クインテットをバックに歌っちゃうよ [ポップ/ロック]
冒頭、モワーっとしたハモンドのグルーヴィな音色。
GWの弛緩した空気にぴったりだ。
ヴァン・モリソンのまたもや半年足らずででた新作「You're Driving Me Crazy」はオルガン&トランペット奏者ジョーイ・デフランセスコとの競演盤。
Yotubeに昨年、サンフランシスコで共演した映像があがってて、おそらくそれで気分を良くして「アルバムつくろうぜ!」って感じで作ったんだろう。
これまでもベン・シドランやジョージー・フェイムとのジャズ・アルバムやロニー・ドネガンやクリス・バーバーとスキッフルと、このての競演盤はあったので、別に驚くほどのもんでもない。
ヴァンの既発オリジナルとスタンダードが半々。どこを切ってもリラックス&グルーヴィな音がこぼれてくるバンドはベースレスのギター&サックスのオルガン・クインテット。オルガンのフット・ペダルによるベース・ラインがまたウォームな雰囲気を醸すのに一役買ってる。ところどころで笑い声が聞こえるように、ヴァンも気分よく歌ってます。
ミュージシャンなんだからライブをやるのは当たり前、曲ができたら録音する。気の合ったミュージシャンとも積極的に演奏し、アルバムを作る。ヴァンとしてはただ当たり前のことをしてるだけに過ぎないんだろう。
気軽にリリースされたアルバムだから、こちらも気軽に楽しめば良いだけのこと。
それで気分は上々です。