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プリクラ・デコーレーション・パワー・ポップ [ポップ/ロック]

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ブックオフ行くともう一杯ありすぎて、何を探せばいいのかわかんなくて、お目当てのものが見つかったら、すぐ出てきちゃうんだけど、先日ジャミロクワイを探しに行ったときは、めずらしく他も眺めてみた。と言っても280円棚だけだけど。
で見つけたのがサイレントサイレンの2014年の2枚目「31Wonderland」。これはうれしかった。ファンなら定価で買えって話ですけどね。

僕がサイサイを初めて聴いたのは次の3枚目からですけど、サイサイはこの頃から現在までそれほど変わんない印象なんですよね。スポティファイとかでもインディーズ時代のアルバムも聴きましたけど、あんまり変わんない。もちろん演奏力が上がってアレンジも凝ってきてはいるけど、音楽自体の印象は変わんない。

サイサイの場合やっぱりほとんどの作曲を担当しているクボナオキの存在が大きい。最初から曲の完成度がもうハンパなく高い。本作でもよくまぁこれだけポップでキャッチーな曲を次から次へと書けるもんだなと感心します。破格の才能ですよ。お勉強してます感や手練手管感を全然感じさせないのが良い。もちろんそれを体現するバンド自体が魅力的なんですけど。

サイサイを聴いていつも思い浮かべるのは、若いの女の子が友達と撮ったプリクラを、手帳とかにベタベタ貼り付けてサインペンでかわいくデコレートしたりするあれ。
ああいう若い女の子が先天的に持ってるセンス。僕はああいうのすごいなと思う。

学校でいくらグラフィック・デザインを勉強したって、逆立ちしてもあんなの描けないもの。そもそも男にはあれは描けないよね。
もちろんあれがアートとして扱われないのと同様に、彼女たちの音楽がアーティスティックな観点からはまったく相手にされないのも、まぁ仕方のないことかもしれない。

プリクラ・デコーレーション・パワー・ポップ。
どうだろうこのネーミング。余計安っぽいイメージになっちゃってダメか。

それはいいとしてこのアルバムも良い。
やっぱ曲が良すぎる。楽しい。
それにすぅの声が特別な魅力を発し始めてきたし。
ベスト・トラックは「雨降りフリル」。
この言葉のセンスが面白い。女の子だよね。それがメロディに乗った時に音楽のマジックが起こる。
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