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これ以上ない極上のネオ・ソウル [R&B/JAZZ/etc]

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先行シングル「Sent from Heaven」が素晴らしい出来だったので、期待していたラサーン・パターソンの8年ぶりの新作「Heroes & Gods」。これが期待以上の傑作ですよ!
一曲目の「Catch Me When I Fall」の歌いだしの歌声はちょっとスモーキー・ロビンソンを思い出させる。そんな風に一曲ごとにさまざまなソウルの先達の名前が思い浮かぶ。

前作は「Bleuphoria 」はプリンスにマニアックに入れ込み突き抜けた異形のエレクトロ・ファンク作だった。以前のアルバムはネオ・ソウルにそれほど入れ込まなかったせいかチラッとしか聴いたことないんだけど、ディアンジェロやマックスウェルと比べると小粒と言うか、どこか器用貧乏というほどではないにせよ、70年代ソウルをなぞってる感が強い印象だったんだよね。

でも前作あたりから自分の味も出せるようになったというか。
前作のネタはプリンスだったけど、プリンスになりきった挙句に突き抜けたみたいなとこらが面白い作品だった。
この人はディアンジェロやマックスウェルのようなイノヴェイターじゃない。かといって職人肌というのとも違う。
これまでのマーヴィンだったりスティーヴィーだったりプリンスだったり先達に帰依したような作品作りが肥やしとなって、そこで得た妙薬?もしくは秘伝?のようなものを得た今、自身のオリジナル・ソウルを創造しえるようになった。
って感じ?かな。

脇目もふらず自身のソウル・ミュージックを磨き上げてきた。ここにはその自信が漲っている。もう誰のものでもない。そうこれこそ言葉通りのネオ・ソウルじゃないだろうか。
時間をかけてこれ以上ないくらい磨き上げられた極上のネオ・ソウル。聴くほどに味わが増す。ご賞味あれ。

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