雨上がりの光に跳ねる [ヨーロッパ]
ひさしぶりにトラッドのCDなんか買ってしまった。
スコットランドの女性4人組FARAの「Times from Times Fall」。
スポティファイで一聴冒頭のメドレーで早ノックアウト。ゴツゴツとリズムを刻むピアノに三本のフィドルの圧倒的なドライブ感に吹き飛ばされてしまいました。
トラッドは寒い冬に似合うので、とりあえず冬の終わらないうちにとオーダーして、ようやく昨日届いた。もうだいぶ暖かくなってしまったけど、買ったばかりなので今朝聴いてみると。
雨上がり、濡れた路面が朝日に光る光景が、一曲目が始まると音の勢いに光がはじけ、まるでこの音楽が春よ来いと寒い冬を吹き飛ばしていくような。そんな胸が押し広げられるような高騰感に襲われました。音楽ってすごいなぁと感じる瞬間ですよ。こういう時って。
フィドル三人にピアノっていう編成のトラッドなんて初めて聴いたな。でもそれは新しいことをしようとしたというより、気の合う仲間で音楽を奏でてみただけなのかも。
全曲オリジナルと言うのも驚くね。伝統を守るんじゃなく、自分たちで作り始めちゃう。
最近イマドキなヒップホップとかR&Bばっかり聴いていたけど、こんなトラッドもビビッドな今の息吹を感じさせてくれることに感動。
トラッド全然聴いてないけど、近年稀にみる傑作だと思います。
2019-03-05 21:59
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コメント(4)
bunboniさんのブログで読んで買って以来、ぼくもお気に入りの愛聴盤となっています。ドライヴ系もいいし、ゆったりめのゆるい(といっても緊張感は高い)曲や歌もぼくは大好き。
by 戸嶋 久 (2019-03-05 22:54)
としまさん
歌ものについて書き忘れちゃいました。歌も瑞々しくて曲も良いし文句なし盤ですね。
by Astral (2019-03-06 07:18)
記事を拝読してDeezerで聴きました。最近、こちらの方面に暗くなってましたが、とっても良かったです。
かなり鍛錬してそう。かつてブームになった「ケルティック・ウーマン」のような一大プロジェクトのように華美なアピールじゃないのにスペクタクルを感じました。
by シャケ (2019-03-09 19:15)
シャケさん
僕も歌もの以外のトラッドを買ったのなんて何年振りかって感じですけど、これは一気に持っていかれました。
アコースティックな音楽は技術が如実に音楽に表れますからね。彼女達上手いですよね。ブーム関係なくこうして若い力が育つところに音楽の健やかさを感じます。
by Astral (2019-03-09 19:26)