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鍛え上げたアスリートの筋肉のようなビートとは? [ひとりごと]

先日スキャンダルの新作について、鍛え上げた筋肉じゃなく立ち上がってすぐに全力疾走できる若さを反映したビートと言ったけど、じゃあ鍛え上げたアスリートの筋肉のようなビートとは何かと問われれば?

それはフリクションでしょう。
このブログを読んでいる人からすると意外かもしれないけど、僕はフリクションが大好きだったんですよ。
フリクションといえば、デビュー作「軋轢」が有名ですけど、もちろんあれも好きだったけど、僕にとってフリクションと言えばリアルタイムで聴いた「Zone Tripper」(1995)ですね。実際これがバンドとしても最高傑作だと思う。

ZoneTripper.jpg

鋼のようなメタリックなビートが大好きだった。情緒感とか一切ないのが最高で。ライブも良く見に行ったしね。ドラムとのデュオで復活してからも見に行ったな。復活してからは若干レイドバックしちゃったけど。

フリクションの音楽は基本的には初期からずっと変わりない。
考えてみれば「軋轢」の頃の性急なビートとスキャンダルの新作におけるビートは共通してる。あのスピード感。BPM的に早いということじゃなくてね。それに荒々しいというよりしなやかで端正に聴こえるところも。

そのビートを極限まで鍛えに鍛え上げたのが「Zone Tripper」だった。それは「軋轢」のビートとは趣を異にする。どっちがいいとかじゃなく。ただ違う。
そう考えるとスキャンダルが今のようなビートを叩き出せるのはこの先あと5年くらいだろうな。

なんだかもう手元にないアルバムについて書くのもなんだけど。
10年位前かな。突然もうこういうロックは俺には必要ないわと思って、フリクションのCDはまとめて手放しちゃった。別になんの後悔もないし、今また聴きたいわけでもない。ただだからこそスキャンダルのビートに夢中になった自分に狼狽えたんですが。

こんなMV作ってたんだ。

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コメント 2

ころん

フリクションですか。ワタクシも好きだったんですよ、過去形ですけど。高校生の頃に兄貴が持っていた「軋轢」を聞いてそのカッコ良さにぶっ飛びました。「ZONE TRIPPER」も好きでしたね~。既に手元にはありませんけど。
それにしてもスキャンダルとフリクションですか。全然思いつきませんでしたね~。でもおっしゃることは何となくわかります。どちらもカッコいいですよね!
by ころん (2018-02-19 22:25) 

Astral

ころんさん

まぁこのふたつのバンドを両方聴く人はほとんどいないだろうから、あまり理解されないでしょうけど。
僕にとっては「ビートの美しさ」という点においてまったく同じものなんですよ。
by Astral (2018-02-19 22:46) 

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