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年間ベスト2017[音楽部門(アルバム編)]   [雑記]

今年も誰に頼まれたわけでもないのに、どこよりも早いベスト10の発表です。

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1位 Paulo Flores:Kandongueiro Voador
年初に買った2016作「Bolo De Aniversario」は週末ランニングのお供だったので良く聴いた。だからほんとは前作を挙げるべきなんだけど、リリースされたばかりの新作が最近のヘビロテ盤なので併せ技一本で首位に。充実とはこのことという傑作です。

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2位 SILENT SIREN:GIRLS POWER
今年一番良く聞いたのはサイサイかもしれない。というのも3、5、10月と1年通してコンスタントにシングルがリリースされたからで、そのシングルのカップリング含めて9曲中6曲が収録される新作をベストに上げないわけにはいかない。宇都宮まで見に行ったライブも素晴らしかったし。ほんとはこれを1位にするつもりだったけど、リリース(12/27/)前なので遠慮して2位に。でも最高傑作になること間違いなし。

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3位 Mary J. Blige:Strength Of A Woman
R&Bはそれほど聴かなかったけど、それは本作が圧倒的にすごすぎたからともいえる。技術や手管でない歌ヂカラでねじ伏せられる傑作。気高く美しいソウル・ミュージック。

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4位 Tony Allen:The Source
ジャズとして聴くならヴィジェイ・アイヤーのほうが上のような気もするけど、グルーヴ馬鹿としてはこちらの方が良く聴いたかもしれない。ようやくアレンのドラムを隅々まで堪能できる傑作。

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5位 Vijay Iyer Sextet:Far From Over
現代ジャズはほとんどチェックしてないのにもかかわらず、本作をすぐに見つけられた自分を褒めたい。猛者達を従えアイヤーの作曲能力もいかんなく発揮された傑作。

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6位 Sara Tavares:Fitxadu
病を乗り越えての復帰盤は、オーガニックさを損なわなずにエレクトロニクスも取り入れ、コンテンポラリーかつスピリチュアルな、アフロピアン・ソウルの記念碑的傑作になった。

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7位 Van Morrison:VERSATILE
9月リリースの姉妹盤「Roll With The Punches」と同様、ベテランの渋みや手管でないフレッシュ&グルーヴィな快作。現役感がそのまま表れた溌溂とした歌声がうれしい。オリジナルだけでなくジャズ・スタンダードにさえ滲み出るアイリッシュネスに思い馳せることは多々。

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8位 Orchestra Baobab:Tribute to Ndiouga Dieng
週末ランニングのお供としてパウロ・フローレスと共に良く聴いた。コラを取り入れた新機軸も功を奏し、ヴァン同様ベテランの渋みや手管でないフレッシュ&グルーヴィな傑作。

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9位 The Blockheads :Beyond the Call of Dury
デューリー亡き後もしぶとく活動を続けてきた爺さんたちが放った快作。パブのカウンターに残るタバコやウィスキーの残り香も薫るファンキー・ロックは不滅です。

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10位 Ha Anh Tuan:streets rhythm
アジアンR&Bのレベルの高さを如実にあらわすベトナムから現れた逸品。ヒップホップも当然のように消化しベトナム語のラップもクール。まったく注目されないのが不満な傑作ファンク・アルバム。


思いつくところを適当に選んだら10枚になったのでこれでいいやとしたベスト10なので、ここひと月くらいのリリース作が半分を占めてしまって、年初の作品が完璧に割を食った形に。
トニー・シャスールにホット8ブラス・バンド、ついでに最後にブロックヘッズと入れ替えたタニヤ・サン=ヴァルも選外にしてしまったのも心苦しい。でもブロックヘッズは俺が入れなきゃ誰が入れるなので。仕方ない。他にも何か入れ忘れてそうな気もするな。
それにほんとはハーツデイルズの「Superstar」も入れたかった。10年前の作品だけど今年あれ以上のポップ・アルバム聴けませんでした。

それとベスト10にはまったく反映されてませんが、今年初めに買ったエリントンの40枚組はじめ戦前ジャズは今も強い興味の対象だし、マリア・クレウザ、クララ・ヌネス、アルシオーネに最近入手したイヴォニ・ララ、それとマイーザとサンバをよく聴いた年でもあり、より一層歌謡音楽に惹かれていった1年でした。

選ぶ前はなんとなく今年は小粒だったかも?なんて思ってたんですが、なんだかんだ今年も充実の音楽生活だったようです。
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ころん

相変わらずお早いベスト10ですね~。
10位以外は聞いたことが無い盤ばかりですが、リリース前のサイサイの盤が入賞しているのが驚き!ワタクシは来年になってからジックリと楽しませてもらおうと思っております。とりあえず1と8は何としても聞いてみたいですね~。
あと、別にいいんですけど、パオワリーが入ってなかったのがちょいと意外でした。
by ころん (2017-12-10 22:10) 

Astral

ころんさん

サイサイは収録曲の半分は聴いてますし、サイサイ・イヤーであったわけで当然の入賞ですね。

アジア歌謡よりもラテン気分だったので、パオちゃんあんまり聴かなかったんですよね。でも今が旬の良いアルバムでしたから、そんな気分になったら聴きまくります。

このベスト選のプレイリストもつくって聴いてみたら当たり前ですがまぁ楽しい。サイサイのリリース後にはお届けできるでしょう。お楽しみに。
by Astral (2017-12-10 22:35) 

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