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御大スタンダードを歌いまくる [ポップ/ロック]

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前作「Roll With the Punches」がリリースされたのは9月22日。
なのに三か月も経たないうちにヴァンの新作「VERSATILE」がリリースされちゃった。カバー中心とはいえいくら何でも早すぎない。絶好調なんだなぁ。だいたいセールスだってヴァンは今が一番売れてるかもしれない。「Roll With the Punches」はイギリスでもアメリカでもベスト10ヒットってんだから。

前作同様、今回も企画ものというか、前作はブルースにフォーカスした作品だったけど、今回はスタンダード。参加メンバーはほぼ前作同様ツアー・バンドを中心としたメンツ。
まぁ「オッシ、ブルース・アルバムを作ろう!」とか「次はジャズだな。スタンダードを歌おう!」とかほぼ思い付きでやってみたんだろうけど、その思い付きもしょっちゅうライブをやっている現役感があるからこそ。

感想は前作とほぼ同じだな。
スタンダードの歌唱としてこれは名演というものは別にない。ヴァンが気分良くあいかわらずのでっかい声で歌いまくっている。バックの演奏はグルーヴィだし、こちらも気分よく聴ける。
このバンドはほんと上手いな。ブルースでもロックでもジャズでもなんでもござれだもん。本作では前作でいた女性コーラスの代わりにテナーとトロンボーン奏者がいる。二人とも数年前までバンド・メンバーだったから問題なし。もちろんヴァンもサックスを吹いてます。

オリジナル曲としては一曲目の「Broken Record」は70年代に良くやっていた「ヒースロウ・シャフル」に歌詞をつけたもの。再演曲としては「Start AllOver Again」や「Only A Dream」など過去アルバムではあまり目立たなかった曲が小洒落たジャズ・アレンジで新たな魅力を獲得。
唯一のゲスト、同郷のクラシック・フルート奏者ジェイムス・ゴールウェイを迎えての「Affirmation」はケルト風味のロマンティックなインスト・ナンバー。

前作は色々文句言いながらもかなりのヘビロテ盤になった。本作も同様にして気軽に聴ける作品としてこの冬の愛聴盤になるでしょう。
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