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歌でしか伝わらないもの [アラブ]

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アルジェリアのシャアビって一時期日本のワールド・ミュージック界隈で結構話題になってたよね。「アラブ・アンダルース音楽歴史物語」もよく聴いた。あれは第1集ということだったけど、その後音沙汰ないのは、ああいう音楽はそれほど売れるものじゃなから仕方ない。

その頃に買ったダフマン・エル・ハラッシのこのCDもよく聴いた。なんのクレジットもないからいつの録音かもよくわからない。60~70年代かな。このCDの一曲目に収められたアルバム・タイトルにもなっている曲が最高に素晴らしくってさぁ。9分以上あって、このアルバムには7曲しか入ってないんだけど、比較的長尺曲が収められている。
ひさしぶりに聴いたら、どの曲も郷愁を誘うような哀切なメロディが胸に迫る。日本人なんですけど。これしか持ってないけど、これだけあればいい名盤。

最後の10分に及ぶ曲も大好きだったんだよな。
シャアビってこういう構成なのかな。歌の後にあいの手みたいに弦楽器のフレーズがはいるよね。間奏の弦楽器の流れるようなフレーズといい、久しぶりに聴いたせいかどれもこれも胸に染み入るなぁ。

こういうモード音楽?を聴いた後に、和音のある普通の欧米の音楽を聴くとちょっと変な感じになるよね。ダルブッカっていうだっけ打楽器と弦楽器マンドラ、それにシンセみたいな(多分違う)音のする鍵盤。どの曲もイントロで爪弾かれる旋律だけで胸を締め付けられる。ほんと日本人なのになぜ?
そこにのるダフマン・エル・ハラッシのしゃがれ声のなんと魅力的なことよ。歌でしか伝わらないものってあるよなって、改めてこういう歌を聴くと思う。

最後に入ってる曲。

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