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カミラ・メザ&シャイ・マエストロ@ピットイン [イベント]

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そんなわけで昨夜のカミラ・メザ&シャイ・マエストロのデュオによるライブは素晴らしいものでした。日中に「Traces」をちょっと聴いただけで行ったんですが楽しめましたね。
ちゃんと座れたのでゆっくり見れて良かった。

この二人はよく一緒に演奏してるのか気心知れた気安さが音楽全体に心地よさをもたらしていましたね。何よりカミラの清廉な歌声が魅力的なんですが、もちろんインストパートもたっぷりあります。ただ二人による丁々発止のやり取りという感じは全くなくて、お互いを補完するというか、全般的にシャイのピアノがカミラの歌に寄り添う感じでしたかね。

このシャイ・マエストロがまためちゃくちゃ上手くて、ものすごく斬新なフレーズを繰り出す感じではないんですが、ソロになるとあらぬ方向へすっ飛んでいって、そうなるとカミラはバッキングもせず見てるだけになってしまう。
カミラ自身はギタリストとしては至極オーソドックスなプレイでテクニック的にバカテクというほどでもなく、同じ楽器奏者にして歌手でもあるエスペランサ・スポウルディングを思い出したりもしたんですが、エスペランサのような楽器奏者としての完成度はないので、そこらへんのスリルはあまりなかったですね。ギターの音色と開放感にはパット・メセニーを思い出したりも。

だからシンガーソングライター的な音楽として聴いていたかな。コンテンポラリーなジャズ風ポップスとして。
最初に歌い始めた曲が、あれ?この曲聴いたことあるな。と思ったらカエターノ・ヴェローゾも歌っていた「Cucurrucucu Paloma」でした。この曲チリの曲なのかな。他にもトム・ジョビン&シコ・ブアルキの曲も歌いました。
若い女の子が故郷チリ、サンティアゴの空を胸に抱いたままニューヨークに移り住み、今は東京でギターを抱えて故郷の歌を歌っている。その風情に勝手にメランコリックな気分になったりも。

とにかく心地良い音楽で休日の夜を素敵に過ごせました。
8時開演で途中休憩を挟んで2セット。終わったのは11時だったので2時間半くらい目一杯くらいやってくれたのも嬉しかったな。
カミラは小柄なとってもチャーミングな女性でした。
85年生まれだそうだから今年31歳ですけど前髪パッツンなのもあって歳よりもっと若く見える。次はドラムとベース入りの編成で聴きたいな。ファンになりました。
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