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プレイヤー気質のバンドの創作的自由の成果 [ポップ/ロック]

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今日はスキャンダルの結成10周年を記念したイベント「SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』なんですよ。大阪でやってるんですけど、まさに今頃盛り上がってんだろうなぁ。
新潟まで見に行ったんだから、この記念すべきイベントにも行こうと思えば行けなくもなかったかもしれないんだけど、正直それほど行きたいとも思わなかったんですよ。東京でやってたら迷わず行ったけどね。
だって2万人だか集まる大きな会場で、遠くから豆粒みたいな4人を見るのもね。

最新シングル「テイクミーアウト」は相変わらず絶好調で素晴らしいです。リナ作詞/マミ作曲。イントロのギターリフはここ数年こんな印象的なギターリフ聴いてないな。マミの才気を感じます。
スキャンダルの曲ってよく聴いてるとあれ?なんかこの曲へんだぞ?というのが結構あるんだけど、この曲もそう。2番で歌のメロディが途中から1番にはないメロディで歌われたり、サビの入り方も微妙に違う。こういう微妙に変えてくるのはスキャンダルの個性でもあります。

一緒に買ったムック本「スキャンダルぴあ」でリナがドラムが楽しい曲としてこの曲を上げてるんですけど、スキャンダルって、プレイヤー気質のバンドなんですよね。こういうドラムが叩きたいとか、そういうプレイヤーとしての欲求に従って曲が作られているところが、この曲のリズム・パターンやギター・リフ、ベースラインを聴いてるとそれがよくわかる。僕がスキャンダルに惹かれる理由のひとつでもありますね。

アルバム「イエロー」でもそうでしたけど、この曲でもハルナのヴォーカルがほんと良くなってますね。とりたてて声量があるわけじゃないんですけど、声が良く通るようになって、いい歌手になってきたなぁ。

カップリングの曲はリナ作詞作曲の「I want you」。これがまた超キュートなエレポップでまいっちゃうな。シンセのリフといいバックコーラスといいセンスいい。音楽マニア的なミュージシャンがやる手練手管でなくて、若い女の子が服をコーディネートするように作られているところがいいんですよ。
正直に言えば、スキャンダルの曲と言えるのかよくわからないんですけど。ほとんど打ち込みみたいだし、他のメンバーはあまり参加してないかも。
でもこういう自由な表現ができるところが彼女たちの最大の強みでもあると思う。

このシングル、買ったのはカップリング曲だけが入っている通常盤なんですけど、他に2種類あって、そっちにはマミとトモミのラップ・ユニット、どぼんどぼんどの曲が入ってます。アップル・ミュージックで聴けるんですよ。

「セカペロ」は食べ物ネタ、「どぼんどぼんどダンジョン」は最近はやりのフリースタイル・ダンジョン的なお互いをディスり合うというやつです。二人共かなり上手なんですよね。楽しく笑える。バンドのギターとベースがラップをするなんて、こんなバンド世界中探したって他にいないもん。

「I want you」同様、こういった自由な表現ができるところが、創作上の一種のガス抜きにもなってるんだろうな。次のリリースは冬かな。まだまだスキャンダル絶好調は続きそうです。

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