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SPレコードで味わうフランス歌曲@神田古書センター [イベント]

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先週、神保町の中古レコード店、レコード社をちょっとのぞいた。十数年ぶりだったかも。小柳ルミ子のレコードが見たくて。買うつもりはなかったんだけど、シングルとかちょっと見てみたかったんですよね。さすが、歌謡曲などを専門に扱う店だけにいっぱい置いてありました。ほんとは「来夢来人」というLPが見たかったんだけど、置いてなかった。ジャケが素敵なんですよね。

その足で、神田古書センターの9階にある系列店、富士レコード社にも行った。こちらも随分久しぶりに足を踏み入れた。こちらの店も洋楽よりも邦楽とかクラシック、SPレコード専門だからあまり縁がなかったんですよね。SPレコードなんかを眺めて店を出ようとしたら、エレベーターの脇に置いてあるチラシに目が止まった。レコードコンサートのチラシだった。

SPレコードって聴いてみたかったんですよね。そういう興味だけで行ってきました「SPレコードで味わうフランス歌曲」。かかる音楽から当然ながら年齢層高く50代以降の方が多かったですね。自分が一番若いくらいだった。
うちにある歌曲のCDっていったらシューベルトの「冬の歌」くらいだから、フランス歌曲なんてまったく聴いたこともなかったけど、これがとてもとても楽しめました。
かかったのは5人の音楽家、レイナルド・アーン、ニノン・ヴァラン、クレール・クロワザ、古澤淑子、ジョルジュ・ティル、全員初めて名前を聴く人ばかり。

在日フランス大使館勤務という桑原威夫さんが解説してくれるんですが、ご本人が執筆したという歌詞の対訳と歌手の詳細な経歴も記された24頁の冊子が配布されて、20-30年代に録音された曲ばかりなので当然どの歌手も戦争に翻弄された人生をおくり、その音楽の社会的政治的背景なども詳しい説明があり、ほんと勉強になりましたね。歌詞を書いているルソーやヴェルレーヌなど当時の思想家や詩人などのよもやま話などももりだくさんでした。

見たことないようなでっかいスピーカーやメタル原盤も使用されて2時間半楽しめました。師走の慌ただしさを忘れて、ノイズ混じりの音の向こうの激動の時代のパリを想像しながら聴いた。いい時間でした。



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