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Apple Music Playlist 2015.08.23 [Astral's AM Playlist]

先日夜ちょっとテレビをつけたらなんていう番組かしらないけど、千原せいじがザンビアで教師としてずっと生活している女性を訪ねるというのをやっていて、しばらく見ていたんだけど、なりゆきで長く滞在することになったとは言えすごい女性だなぁと感嘆しました。最後には友人だというザンビア建国の父である91歳になるカウンダ元大統領まで登場した。穏やかながら威厳のある佇まいはさすが40歳でザンビアを独立に導いた人だなと思いましたね。

それはそうとザンビアの音楽って聴いたことないなぁと思い、「ポップアフリカ700」を見ながらアップル・ミュージックで検索してみた。残念ながら本に載っているスモーキー・ハーンガラもセレンジェ・カリンドゥラもフル・アルバムはなかったけど、収録されてるコンピレーションは見つかった。
そうだ。この本見ながらアップル・ミュージックで色々検索すればいいんだってことを今頃気づいた。聴きたかったのたくさんあったんだよ。
そんなわけででしばらくこの本に載ってるのを中心に聴き漁ってみようと思います。いい時代になったなぁ。

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Zambush Vol. 1: Zambian Hits from the 80s
タイトル通りザンビアの80年代ヒット曲集。冒頭の2曲収録されたAmayengeはじめ反復するギターフレーズにスピーディーなリズムが印象的。こういうのカリンドゥラっていうんでしょうか。ほか収録されたBlack Power BandもSerenje Kalindulaも基本似たような感じ。旧イギリス領ということでロック/R&Bの影響濃いギターサウンドにアフリカ的なリズム。おとなりのコンゴ音楽の影響もありかな。ルンバ・コンゴレーズと違ってホーン・セクションを排しキビキビとスピーディーなリズムがカッコイイ。

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Voz de Cabo Verde:Independencia
カーボ・ヴェルデのグループによる60年代中頃のアルバム。一曲目から未来に向けての希望にあふれた溌剌とした演奏にぐっと気分も上がる。ときにロック、ときにR&B、ときにブラジル音楽などさまざまな音楽に影響をうけながらも自分たちのオリジナリティを模索している様子。全ての音にみなぎるグルーヴが音楽以上のものを伝える。60年代ってロックだけが花開いたわけじゃないんだよなぁ。

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Paulo Flores:Xé povo
アンゴラのミュージシャンによる2003年作。アンゴラと言われてもアフリカのどこかぱっと思い浮かぶ人はあまりいないと思う。コンゴ民主共和国と国境を接する南部アフリカの国。ポルトガルの植民地だったので音楽的にはブラジル音楽と親和性が強いみたい。ブラジル音楽の影響といってもサンバのもとになったのはアンゴラのセンバだし、メロディやリズムはアンゴラ的なのかよくわからないけど、ブラジル音楽のような複雑なハーモニーとかはないですね。とにかく洗練された美しいアルバム。弦楽器中心のアンサンブルに時を越えてアフリカ~ブラジル音楽間の相互影響を思う。

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Imani Ngoma Troupe:Bape
ザンジバル~タンザニアの伝統ダンスの復興・紹介を目的としたグループによる2004年作。やわらかな温もりある音が印象的な太鼓とおおらかな歌声。時折ヴァイオリンのような弦楽器の音も聞こえる。島毎に違う伝統的なリズムの曲を演奏しているようだ。太鼓好きにはたまらないアルバム。この音楽に乗ってどんなダンスが繰り広げられるのだろう。遠いインド洋を写したジャケを眺めながら様々な祭事の場において踊られるダンスを夢想してみる。

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Franco & Le T.P. OK Jazz:3ème anniversaire de la mort du grand maître Yorgho
今日の最後はこれだな。タイトルにあるようにフランコの死後三回忌にリリースされた80年代前半の録音を集めたアルバム。この頃になるとひたすらゆるやなかにあのギターリフが繰り返される。冒頭の曲も後半ダンスパートに入ることなくただただゆるやかなグルーヴが17分近く続く。メリハリがないというより、「人生はただ続いていく」ということだろうか。時折コーラスがサビらしき歌を奏で、時折ホーンが相の手をいれる。朝が来て太陽が昇り、時を告げる鳥が泣き、日が暮れて家々の明かりが灯るように。古いも新しいもない。大衆音楽の魔法を見るような天上の音楽。
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コメント 4

イワタニ

アハハハー!笑ってしまいました。
僕と同じような事をしてますね。僕は「ポップ・アフリカ800」が出た時に、まだ聞いたことがない人をチェックして、you tubeで確認しながら読みました。あとはbunboniさんの「after you」で紹介された記事をメモして貼り付けてありますよ。僕の「ポップ・アフリカ800」は、もう「ポップ・アフリカ850」ぐらいになってますよ。
日本語しか読めない頭の悪い僕には貴重な資料です。


by イワタニ (2015-08-24 00:52) 

Astral

イワタニさん

みんな同じようなことしてるんですね。
Youtubeだとなかなかアルバム全部聴けなかったり、いつの作品だかわからなかったりしますけど、アップル・ミュージックだとまさにアルバムそのものがまるごと聴けて、すっごい音楽サービスだなぁと思いますね。逆に聴ききれないですけど。
by Astral (2015-08-24 07:52) 

イワタニ

便利な時代になりましたね。
レコードやCDにこだわる僕としては、それだけでは満足出来ませんけどね。
「ポップ・アフリカ700」より「after you」で紹介されたものを聴いたほうが楽しいですよ。いろんな音楽が聴けますから。でも、終わりが無いですね。
by イワタニ (2015-08-24 08:36) 

Astral

イワタニさん

ほんと便利な時代になりました。
その分やっと探して見つけた時の喜びみたいなものはなくりつつありますね。聴けずにモヤモヤしてたのが、モノはなくとも聴けることで解消される部分もあります。その分興味も尽きないですが。
by Astral (2015-08-24 21:29) 

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