カリビアン・アーバン・メロウ・グルーヴの歌姫 [フレンチ・カリブ]
昨年も夏にタニヤ・サン=ヴァルのCDを一枚購入したけど、今年も暑くなってきたのでもう一枚追加。Amazon.UKで2008年作「Soleil」と2009年のミニアルバム「Nasyon kreyol」の2in1があったのでオーダーしたら届いてみれば2in1じゃなくて別々のCDがパッケージされたものだった。今日は「Soleil」を紹介。
所謂ブラコン/R&B調のズークというのはどうも悪く言われることが多い気がしますが、僕は全然嫌いじゃないというか好き。そもそも僕はこの人の甘く濡れた声が大好きなので、それが洗練されたメロウ・グルーヴに乗って聴こえてくれば、そりゃもう最高な訳ですよ。
冒頭の「Dis-moi tout」「Pote Manev」の二曲ともにアコースティ・ギターを隠し味的に配し、デジタルっぽさを抑えた上質なメロウ・ナンバー。続く「Nasyon kreyol」ではパーカッションをフィーチャーしたり、グァドループの伝統にもちゃんと目配せされていて、躍動感もある。ミディアム・ナンバーを中心にメロウないい曲が揃ってるし、トースティング入りのレゲエ風味に、アコギやピアノを配した涼しげなボッサ風味、ジャジー風味もあり、なんともいい雰囲気で部屋を満たしてくれます。
ここにいるタニヤはカリビアン・アーバン・メロウ・グルーヴの歌姫。デデ・サンプリ参加のボーナス・トラックもあるし、全18曲、これを力作と言わずに何と言う?
2015-06-02 22:04
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