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tingating à gogo ポコペン @ 渋谷CLUB QUATTRO [イベント]

pocopen live.JPG

今夜は日本のバンドさかなのヴォーカル、ポコペンのライブに行ってきた。
昨年12月30日にリリースされた「tingatinga song」のリリース・ライブ。

僕はさかなの熱心なファンではないので、さかなのライブはまだ一度も見たことがない。
時折思い出したようにさかなのCDを聴いてライブ見たいなぁと思って調べてみると、終わった直後だったり、そのまままたしばらくさかなの音楽とは疎遠になって、また思い出して聴いたり。そんな風にさかなの音楽と付き合ってきた。
ポコペンの20年ぶりというソロ作がリリースされていたのは知っていたけど、まだ購入もしてない。
そもそもさかなの数年前の新作「コンポラーノ」も未聴のままだ。

今回のライブのことも数日前に知って、急に行くことに決めた。
前日にロッピーで購入したチケットの整理番号は148番。まぁそんなもんだろう。
このライブにそんなたくさんの人が足を運ぶわけがない。
でもそれと音楽とはまた別の話だ。

素晴らしいライブだった。
素晴らしいのは行く前からわかっていたけど。
ライブの間中ずっと、音楽が目の前で飛翔していくのを目の当たりにしている感動と幸福感にずっと包まれていた。
普段はスタンディングのフロアーには椅子が並べられ、会場に入った時にはいつもよりがらんとした空間に、ちょっと寂しい気もしたが、始まる頃には椅子はすっかり埋まっていて、盛況といってよかったかもしれない。

たった一人で登場した彼女がギター一本で歌い始めた曲からして、もう誰のどんな音楽とも比較できないような独自性に溢れていて、かといって個性を無理に押し出すような気配は微塵もない。ブランドン・ロスのライブを見た時と同じような感慨があった。ほかのどこにもない、ここにしかない音楽。ギターを爪弾きながら、音を探っていったらこんな音楽ができましたというような。聴きながら音楽はこんなにも自由でいいのだとうれしくなってしまった。そして何よりあの不思議な節回しと誰にも似ていない声。いろんな音楽を聴いてそれを消化してというよりは自己流に解釈したといえばいいか、歌もギターも曲作りもセオリーを知らずに全部自己流の人なんだな。

途中からはエマーソン北村をはじめとするソロ・アルバムと同じメンバーが加わる。その演奏からはは、ロックやブルース、ブラジル音楽やミュゼットまで様々な音楽を独自に溶かし込んだ音が流れ出す。ポコペンの歌をみんなでバックアップするというよりは、全員で同じ歌を歌っているという感じかもしれない。

途中休憩をはさんで後半アップテンポの曲では決して激しいリズムではないのに、ふわりと体が浮かび上がってしまったかのような高騰感。
天然キャラ?が伺えるトークのグダグダな感じを含めほんとうにほんとうに楽しいライブだった。
あの場に足を運んだ自分を褒めてやりたいような気になる幸福な夜だった。


tingating à gogo.jpg
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