ロックンロール・バンドへのステップ！

昨年末に買ったスキャンダル「Hello World」のヘビロテが止まらない。
どれだけリピートしてるかというとディアンジェロの倍以上は聴いてるんです・・・。
最初から絶賛してましたけど、それでもまだ彼女たちを見くびっていたましたね。

そんなわけで2013年の前作「STANDRD」もゲットしました。
本作ではまだオリジナルは数曲で、外部作曲家の作った曲をメインに演奏している。
結論から言えば、ここではまだスキャンダルはロックンロール・バンドになっていない。脱皮している最中といったところ。ここでのスキャンダルは簡単に言えばJ-POPをバンド編成で演じるガール・グループだ。

一曲目の「Brand new wave」からしてキーボード類の比重が大きく、やたらとポップなところにお尻がむず痒くなってしまった。次作もポップだけど、あっちは若い女の子達が思いっきりはじけて自然とにじみ出てきたポップさなのに対し、本作のポップさはJ-POP職人たちの手練手管によるポップさ。
「Hello World」を先に聴いていたこともあって、このキラキラなポップさに戸惑ったけど、何度か聴いてこれはこれで楽しく聴けるようになった。
中田ヤスタカ作の二曲目は間奏ではアイリッシュ・フィドルのような音が聴こえ、曲自体バックの演奏を差し替えれば、きゃりぱみゅやパフュームが歌ってもいいようなポップ・チューン。そのあともモータウン調の曲があったり、まさに売らんかなの手練手管が尽くされている。

次作がホップ・ステップ・ジャンプのジャンプだとすれば、本作はステップ。ロックンロール・バンドへのステップ。それは数曲ある彼女たちのオリジナルを聴けば如実にわかる。
ハルナ＆マミ作の「８月」のイントロのギターのまるでAC/DCのようなパワーコードのカッティングには胸がすく。アルバム後半にいくにしたがってまさに真のロックンロール・バンドへと脱皮しているのがわかるようなヘヴィなギター・サウンド色が濃くなり、猪突猛進の「涙よ光れ」から最後のマミ作の素っ頓狂なタイトル曲「STANDARD」はガシャガシャとうるさいガレージ・サウンド。次作での飛躍の準備はすでにここに整っている。

それにしても本作から次作「Hello World」へのジャンプ=飛躍はすごいと思う。
そのことについてはまた日を改めて。ってすでに一回レビューしてるんだけど・・・。

コメント 2

お～、「スタンダード」もゲットされましたか！ワタクシはこのブツが初スキャンダルだったので思い入れは物凄くあるんですけど、それでもやっぱり「ハロー・ワールド」があまりに素晴らし過ぎて、「スタンダード」はスッカリ聞かなくなってしまいました…。あ、それでも「涙よ光れ」とタイトル曲だけは頻繁に聞いてますけどね～♪「ハロー・ワールド」へのジャンプ・アップの萌芽は、既にこの辺から出ていたというのは、ワタクシも感じております。
by ころん (2015-02-07 22:47) 

ころんさん

最近は購入時以上に「Hello World」にハマっていてというか、聴けば聴くほどその素晴らしさに感動しています。そんなわけで「スタンダード」もゲットしてしまいました。
ネットで試聴していたのである程度わかっていたんですけど、彼女たちの成長をちゃんと聴いて確かめてみたくなって。これ以前の盤もすでにゲットずみなんですよ。
というかゲットしたのはCDだけじゃないんですが・・・。とりあえずころんさん同様、あぁ春が待ち遠しい！って感じですね。
by Astral (2015-02-07 23:16)