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夜空にまっすぐ伸びる歌声 [ギリシャ]

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買ったばかりなのにベスト選出したギリシャの歌手エレフセリア・アルバニタキの93年のライブ盤。HPを見るとタイトルは英語だと「The night is descending 」という意味らしい。

冒頭ホーン入りのジャジーな曲で始まり、思わずビッグ・バンド好きなので膝を乗り出す。そんな曲で始まるとは思わなかったので意表をつかれた。
そもそも僕が持っている彼女のアルバムは96年の「Tragoudia Gia Tous Mines」だけ。あのアルバムはアコースティックなライカだったから。そんな感じなのかと思ってた。

このアルバムは23曲も入ってて、時間は1時間弱なんだけど、短めの曲がいっぱい。冒頭はサックスやエレキ・ギターがソロをとるコンテンポラリーな曲が続くが、そのあとにアコースティックなレンベーティカ~フォーキーな曲も交えて、どの曲も一つ一つの音が生き生きとしていて、何より曇りなくまっすぐ夜空にのびるような歌声に聴いてるこちらの胸も冴え冴えとしてくる。ちょうど30代半ばだろうか。歌手として脂がのってきた頃なんだろう。とにかく歌に自然と耳が惹きつけられる。男性ゲストとのデュエットやバック・バンドをフィーチャーしたインスト曲もある。

終盤のクラリネットも印象的なトラッド曲から、ギターのイントロで鮮やかに切り替わる代表曲「Dynata」(確かアテネ・オリンピックの時も閉会式かなんかで歌ってた)の高揚感は格別。そしてアンコールの「Tis kalinichtas ta filia」の確信に満ちた歌声には思わず目頭が熱くなってしまう。所々で聴ける観客の大合唱も気分を盛り上げる。名ライブ盤だと断言します!
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