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想い焦がれる人の窓辺で歌う詩 [ラテン]

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コスタリカといえば先のワールド・カップで旋風を巻き起こしたことが記憶に新しいですが、初めてコスタリカ音楽のCD「Al Pie Del Balcón - Serenatas De Guanacaste」を買いました。
タイトルにあるグアナカステはコスタリカのニカラグアと国境を接する太平洋岸の地域です。
スペイン語圏には想い焦がれる女性の窓の下で楽士たちに歌を歌わせる習慣があったようです。そのような歌をセレナータというんだそうですが、そのセレナータを往年のシンガーに歌わせたのが本作のようです。

基本ギターの弾き語り的な伴奏に乗せて歌われる何ともロマンティックな歌。キューバのボレーロほど湿っていなくて、ペルーのクリオージョ音楽にも似てるけど、もっと軽く乾いていて、恋の辛い想いよりも人を恋することの素晴らしさの方が勝った歌といえばいいか。というか、好きな相手にアタックする歌なんだから、ロマンティックで陽性の歌が多いのは当たり前なのかもしれない。
中にはホーン・セクションも入って「君がいれば、毎日笑っちゃくらい楽しくなるよー!」って歌ってるか知らないけど、賑やかな曲もあります。

どの曲もいいんですが、オディロン・フアレスの歌う「Ojos Verde Mar」は格別です。
夏の夜の海辺から吹く潮の香りを含んだ風のような抒情が美しい。
こんな歌が窓辺から聴こえてきたらアタック成功間違いなし!ってそう簡単じゃないのも恋、ですかね。
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コメント 4

えすぺらんさ

iTunes Storeで試聴しました。カンシオンとボレロとフィーリンの区別がつきません。ましてセレナータなんて、でも心地よく聴ければジャンルなんて意味ないですよね。

自分はポップなものが好きなんですがAstralさんは最近のバチャータとかは聴かないでしょうね。
by えすぺらんさ (2014-08-26 21:09) 

Astral

えすぺらんさ さん

カンシオンとボレロとフィーリンの区別は僕もよくわかってません。そこらへんの微妙な音楽的違いを聴き分けられると、また聴こえ方も違うんだろうなとも思います。

元来地味渋好みではあったんですが、最近はとみにポップなものというか歌謡曲的なものにも反応するようになりました。バチャータも聴いてみましょうか。でもラテン系の音楽は新しいものになればなるほど、リズムの細かなニュアンスが簡素化/単純化されて、つまらなく感じてしまうのも事実なんですよ。
by Astral (2014-08-26 21:51) 

えすぺらんさ

確かに今のバチャータ、サルサ・ロマンティカ、レゲトン等はどれも同じような演奏ですね、現地ではそれが流行っているというのも事実です。
 
聴くというより踊って楽しむ(以前からそうなのかも知れませんが)方に行っているのかも知れませんね。
 
いち日本人の意見でした。
by えすぺらんさ (2014-08-26 22:18) 

Astral

えすぺらんさ さん

踊って楽しむのはいいんですけどね。ダンス・ミュージックは大好きですから。でも、同じダンス・ミュージックでもキューバ音楽ならティンバよりも昔のアルセニオ・ロドリゲスとかマチートとかの方がずっと魅力的に聴こえるんですよ。
現地で流行ってることと音楽としての訴求力はまた別ですから。
by Astral (2014-08-26 22:56) 

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