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コンテンポラリーなセンスを発揮したサイドマンの逸品 [R&B/JAZZ/etc]

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GRPの再発シリーズよりケニー・カークランドの唯一のリーダー作(91年)をゲット。
これ前から聴きたかったんだよな。

一般的にはウィントン・マルサリスとかあのあたりの新伝承派とか言われてた連中のサイドマンとして、それとスティングのバンド(映画にもなった「ブリング・オン・ザ・ナイトの頃)に参加した人として知られているのかもしれない。

僕も最初に聴いたのはスティングのバンドで、あのライブ盤の冒頭のメドレーでのピアノ・ソロはかなりインパクトあったもん。で、このアルバムは期待にこたえる素晴らしさ。
大好きなジェリー・ゴンザレスが参加してるのも今頃知った。ジェリーは以前、自分のアルバムで「Rumba pa' Kenny」という曲をやってたけど、ケニー・カークランドは一時期フォート・アパッチ・バンドに参加してたらしくて、そういう繋がりだったのか。
音源としては残ってないけど、本作のジェリー参加の2曲は弟のアンディとドラムスのスティーブ・べリオスもいるからほとんどアパッチ・バンド的なラテン・ジャズで最高です。

アルバム冒頭のブランフォード・マルサリスも参加した新主流派的ジャズ、アビーロード的に繋がった2~3曲目はどことなく映画音楽みたいな雰囲気もあり、作曲能力の高さも伺えるし、ドン・アライアスとのデュオ曲はじめピアノソロにカッコよくシンセを絡ませるセンスがスティングのようなコンテンポラリーな人ともできる才能だったんだろう。

残念ながら彼は98年に43歳の若さで亡くなってしまった。もっとリーダー作を残してほしかったな。
ともあれコンテンポラリーなセンスを発揮したサイドマンの逸品です。
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