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小さいおうち [映画]

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昭和初期。東京郊外の赤い三角屋根の家で女中として働くタキ。主の一家3人との穏やかな日々に、ある男性の出現と戦争が影を落としていく。晩年のタキが残したノートから彼女が抱えた秘密が紐解かれる現代と、過去とを行き来し、ひそやかな恋愛事件の顛末を描く。

山田洋次監督「小さいおうち」。
戦時中を舞台にした映画の常でかなり年齢層高めの客席。
それはともかく、とても分かりやすいのに深くみもたっぷりあり、当時の庶民の心模様みたいなものが自然と描かれていたように思います。てらいのない細やかな演出が冴える。
巨匠といっていい監督なのにあまりそういう感じがしないのは「寅さん」や「釣りバカ」をはじめとして常に庶民の立場から社会を見つめているからだろう。戦争の気配や愚かさも日常感覚として描かれる。

ベルリン国際映画祭 銀熊賞を受賞した黒木華と松たか子は素晴らしかった。
巨匠による傑作。と呼ぶには愛らしすぎる作品だけど。
おすすめします。
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