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拡張するアフロ・ラテン・ジャズ [ラテン・ジャズ]

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昨年のライブ盤に続くアルトゥーロ・オファリル&ザ・アフロ・ラテン・ジャズ・オーケストラの新作「The Offense of the Drum」が早くも登場。
ライブ盤で一区切りつけたのか本作は攻めの一作になった。
っていうかまぁ新しいことやりたくなったんだろうな。

様々なゲストを迎えてアフロ・キューバン・ジャズを拡張させるような開放感が気持ちいい。
一曲目はコロンビアのアルパ奏者エドマール・カスタネーダを迎えてのコロンビア×ブラジル×アフロ・キューバン?な曲。アルパの音が時にコラのように聴こえる瞬間もあるようなないような。
続くのはChristopher “Chilo” Cajigas のポエトリー・リーディング/ラップにDJ Logicのスクラッチが絡む。
どの曲も比較的長尺で曲構成も凝ってるので、ちょっとまだるっこしかったりもする。

ベスト・トラックは現行ジャズ・シーンの最重要ピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーを迎えての「The Mad Hatter」でキマリ。この曲何回聴いても何拍子だかわからない。モーダルな雰囲気をまとったまま次第にクールに燃え上がる演奏がスリリング。
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タイトル曲には和太鼓まではいってるし(別に和風の曲になってるわけじゃないけど)、エリック・サティに最後はドナルド・ハリソンを迎えてのニューオーリンズ・クラシック「Iko Iko」。そこまでやるか?とも思うし、時に複雑に小難しくなりすぎてるきらいもなくはない。でも、どうせ新しいことやるなら多少勇み足気味のほうがいいし、とりあえず今やりたいことは全部やる!という気概を買おう。もちろん支持します!
どの曲も聴きごたえはたーっぷり。豪放磊落にして緻密。

アルトゥーロよくやった!いよいよ親父を越えてきたかもね!

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