哀切なディアスポラの歌 [ヨーロッパ]
ウィキペディアによると「ディアスポラのユダヤ人の内、主にスペイン・ポルトガルまたはイタリア、トルコなどの南欧諸国に15世紀前後に定住した者」をセファルディ/セファルディムと呼ぶという。
イスラエル出身でロンドンで活動する女性歌手モル・カルバシが「La Tsadika」で歌うのは、自作の数曲を除けばそのセファルディに古くから伝わる歌のようだ。クレジットには「Traditional Sephardic from Morocco」とあるけど、モロッコにもにもセファルディは住んでいたのだろう。
言葉はどうもほとんどがスペイン語で歌われているみたいなんだけど。よくわからない。
音楽的にはスパニッシュ的というか、曲によってはフラメンコによく似た雰囲気。
ブックレットには彼女が母親から聞いた「人は二つの故郷をもっている」という話が綴られていて、彼女自身もその真意を測りかねているとライナーに記されている。
哀切なメロディがエモーショナルな声でつづられていく。時に歌いすぎるきらいがなくもないけど、そのエモーショナルさが聴き手の胸に深く楔を打ち込んでいくのも確か。それはディアスポラであるユダヤの民の哀しみによるものだろうか。聴いてて様々な想いが浮かぶ歌ですね。
ついでに目力のあるすごい美人なんです。
2014-04-20 19:53
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