SSブログ

世界で一旗揚げるべ! [アフリカ]

Jupiter.JPG

聴きたい音楽って全然なくならない。
昔はたくさん音楽聴いてたのに今は全然聴かなくなった人ってよくいますけど。ああいうのはどういうことなんだろう。興味がなくなったってことなのかな。
僕は全然なくならない。ジャンル関係なくなんでも聴くっていうのもあるけど。
いつまでたっても興味のある音楽が次から次へとでてくる。ほんと止まらない。

聴きたいのはたーっぷりあったけど、ほとんど聴けなかった今年のワールド・ミュージック。
今12月5日までHMVの4点以上で35%OFFセールをやってるので、これはチャンス!聴きたいけど手が出なかったあのボックスとか買っちゃおっかなー、自分へのクリスマス・プレゼントもいいよなーってこういう風にあれこれ考えてるのが楽しい。5日まで熟考継続中。

そんなこと考えてたら届いたのが、とりあえずこれは今年中に聴いときたいと思っていたジュピテール&オクウェス・インターナショナルの2nd「ホテル・ユニヴァース」。アフリカものでは今年一番の話題作みたいです。
うーんこのスピード感。しびれる。
ブックレットのワルな感じとメンバー全員の好き勝手なさすがのこのファッションセンス。
リーダー、ジュピテールの田舎者丸出しな歌が最高です。
都会に出てきても方言丸出しでそれをまるで気にしてない風な。「これでいーのだ!」的な。
「野郎ども!都会に出て一旗揚げるベー!」
「オッシャ!いっちょやったるべー!」という会話が交されたというのも嘘じゃない(嘘です)。

でもこのジュピテール・バゴンジがただの田舎者じゃないことはその音楽を聴けばじわじわ分かる。
じわじわ分かるという微妙な言い回しになってしまうのは一聴アフロビート、一聴アフロ・ファンクみたいだから。でも聴いているうちに、あれ?なんか違う?なんだこれ?という違和感にも似た新鮮さが耳の奥に積りたまっていく。
コンゴの伝統的なリズムと既成のアフロビートやロックやファンクを結びつけるという、ありそでなかったそのやり口。切れ者ですな。こいつは。この眼つき自体ただ者じゃない。
どの曲も逡巡する間を与えずにターゲットを打ち抜いていく。時にはメンバーに歌わせて自分はしれっと太鼓叩いてるだけだったり、なんかジョージ・クリントンに通じるクールさも感じます。まぁ20年以上コンゴのキンシャサで音楽活動をしてきたってんだから、ポッと出の若造じゃないんだから当たり前か。

こういうローカルなところからグローバルな舞台へ飛び出す瞬間の音楽ってほんと魅力的だ。
ボブ・マーリーとかキング・サニー・アデとかサリフ・ケイタとか。
そんな瞬間に立ち会えた幸福に感謝。
今年一番カッコいい音楽なのは間違いなし!
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

MASHASHE

聴きたい音楽がなくならないっていうの、ほんとそうですよね。でも音楽ばっかの人も僕は少し寂しいと思っていて(余計なお世話でしょうけど)Astralさんたちのように旅があって、映画があって、アートがあって、そして音楽もあるっていう方に惹かれます。やっぱり色々あっての人生ですものね。で、ジュピテールおじさんの新作はファッションセンスも含めて、最高でした!年間ベストを席巻すること間違いなしですね。
by MASHASHE (2013-12-02 08:35) 

Astral

MASHASHEさん

毎度です。って誰かと思っちゃいましたよ。改名したんでしたっけね。
音楽聴いてるだけじゃ、その音楽の良さも分からないような気もします。なんというか吹く風や雨にも触れないと。ってキザですが。
ジュピテールおじさんはブックレットの写真が意識/無意識わかりませんが、「いちいちキメ過ぎなんだよ!」と突っ込みたくなります。もちろん年間ベスト当確ですね。
ご子息すくすく育ってますね。トルコ歌謡聴かすと泣いちゃうって笑っちゃいましたよ。
by Astral (2013-12-02 20:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。