紙の月 [本]
わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が約1億円を横領した。梨花は発覚する前に、海外へ逃亡する。梨花は果たして逃げ切れるのか?
角田 光代「紙の月」。
この本に登場するごく普通の人たちの内側にある焦燥感や欠落感を描いた作品はまぁたくさんある。
そのたくさんある作品のなかでこの作品が突出しているかというと、そういうわけではない気がした。
というか、物語を超えたリアリティや切実さをもって迫ってこなかったというか。
それは僕個人の感性の問題かもしれないけど。
仮定は過去へ過去へ遡りながら無数に散らばっていくが、けれど、どの仮定を進んでも、自分が今この場にこうしているような気がしてならない。
2013-08-31 21:41
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