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数十年ぶりの晴れの舞台で [アラブ]

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いつもならダフマン・エル・ハラッシの2枚組ベストを買うところ、今年は新譜を聴く!ってことで、「EL GUSTO」を。
扱いとしては「アルジェリア版ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」という触れ込みの同名映画のサントラってことみたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=y9t9YCcX3HM&feature=player_embedded#!

基本的にはライブ盤ですけど、バックに子供が遊ぶ声が聞こえる曲もあって、家の庭先か部屋の中で弾き語っているのもある。
シャアビというとうらぶれやさぐれた港街ブルースみたいなイメージで、実際そんな感じの音楽だけれど、この盤の演奏はあまりやさぐれた感じはなくて、数十年ぶりの晴れの舞台で演奏する華やかさみたいなものの方が強く感じらる気がする。
ささくれ立ったブルースも時の流れの中で、ほろ苦くも甘い思い出に変わったかのようにシャアビという音楽のメロディの美しさが際立つ。
ここで演奏される曲がシャアビのスタンダード的な曲なのか、ゲストはじめ主役の爺さんたちのこともよく知らない。ぜひとも映画が見たいね。

「エル・グスト」とは味わいという意味だと言う。
ここに収められた深く芳香な香りたつ歌の味わいはもちろん格別。
照れくささと誇らしさの入り混じった爺さんたちのいい顔が思い浮かぶような晴れがましい歌の数々。数十年ぶりの舞台で、終盤みんなで歌うのはダフマン・エル・ハラッシの「ヤー・ラッヤー」。
ブラボー!ブラボー!!ブラボー!!!

これもジャケがいい。ブックレットの中のおそらくアルジェの港の向こうに見える白壁の家々。
あぁ美しき故郷。

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