老舗のテーラーで誂えたスーツのような [ラテン・ジャズ]
今日で8月も終わり。朝夕はようやく暑さも和らいできました。
昨年もそうでしたが、夏場はどうも更新が鈍ってしまいますなぁ。
デイブ・ヴァレンティンの新作「Pure Imagination」。
バックを務めるのはピアノのビル・オコネルやドラムのロビー・エイミーンをはじめ気心のしれたメンツ。
一曲目は「Smile」。チャップリンのあの曲です。最近は細野春臣さんも歌ってましたね。
原曲の暖かい雰囲気はそのままに軽快なラテン・ジャズに仕上げてます。
タイトル曲も有名な映画の主題歌。そのほかスタンダードの「When Sunny gets blue」を除く6曲はビル・オコネル作。
ジャケのこの人にしては落ち着いた佇まいから想像できる派手さはないけれどじわじわと後から沁みてくる演奏は、まるで老舗のテーラーで誂えたスーツのように聴くほどに身体に馴染んでゆく。
新しい所はなくても生地やボタンなど職人こだわりの技が光る、そんな音楽。
去り行く夏をぼんやり眺めながら聴くにはぴったりのほどよい熱気と躍動感。
さぁ週末は最後のひと泳ぎといこうか。
2011-08-31 23:05
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