スワンプ・ロックの正当的後継者 [ポップ/ロック]
最近はワールド系以外だと、ザ・バンドをよく聴き返していた。そんなとこにタイミングよくリリースされた夫婦双頭バンド、テデスキ・トラックス・バンドの1st「レヴェレイター」。
この二人に対するこれまでの印象は、旦那のデレク・トラックス・バンドはギターはいいと思ってもヴォーカルがいまひとつ、ヘタとかいうんじゃなくて個性に乏しい感じ。
奥方のスーザン・テデスキも歌が気張りすぎで大味。
でも本作ははすごくいいです。今年のアメリカン・ロックはこれでキマリ。
こういうホーン・セクションやバック・コーラスもはいった大所帯バンドって大好きなんで。
まず曲がいいし、スーザンの歌もバック・コーラスがところどころで絡むので平板ではあってもここではあまり気にならない。曲作りを始めメンバー一丸となっていい音楽をつくろうという気持ちが伝わってくる。
1曲目はクラヴィネットがギコギコ言っててザ・バンドを思い出した。リズムのちょっとセカンドラインの入ったファンキーに跳ねる感じはリトル・フィートを。でも過去の音をなぞった感じがないのはスワンプ・ロックの正当的後継者の証。これまで培ってきたものを自然と表現したというべきか。
ジャケ共々すでに風格漂う。後はここに自分たちなりのものをどれだけ付け足していけるかだけ。
現在ツアー中らしくYoutubeを見るとデラニー&ボニー、ジョー・コッカー、スライ&ファミリーストーンなんかをカバーしている。ライヴは強力そう。是非来日して欲しい。
2011-06-07 22:57
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